洒落怖
ペンション

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夜中に突然目が覚める。
誰でも経験があることだと思うけれど、最近は目が覚めると決まって数秒後に地震がある。いつでもというわけではなく、震度3以上のとき。
聞けば、同じ様な体験をしている人は結構いるようだ。体感できない僅かな振動を感知しているのか、若しくは生き物特有の危機感、つまり第六感のようなものが働いているのかもしれない。

近頃は地震も多いので、この熱帯夜に目覚めるといい加減うんざりする。そんな折、過去にもやたらと夜中目が覚める時期があったことを思い出した。
当時の体験では、目が覚めると地震が起こるわけではなく周囲で人が騒いだ様子もない。一体あれは何だったのだろう。ただ疲れて眠りが浅くなっていただけか。
そんなことをある先輩に話したところ
「夜中に突然目が覚めるのには原因があるのさ。それはーーーーー。」

その話を聞いたとき、妙に納得できた。
というより、当時体験した奇妙な出来事とそのまま繋がるように思えたのだった。

402 ペンション ぴえっさ 2011/08/14(日) 10:22:16.31 ID:73FitfPF0
あれは大学一年生の冬だった。
その頃俺はスキーサークルに所属していた。
といってもスキーのシーズンは冬のみ。一年の4分の3がオフシーズンであり、その期間は体育館を借りて様々な球技に汗を流しては飲み会。休日はドライブして飲み会。バイトがある日以外は、飲み会に次ぐ飲み会という、なんとも大学生らしい日々を過ごしていたように思う。
そして冬。いよいよスキーサークルが始動する。サークルは幾つかの「こもり先」に分かれ、雪山のペンションに泊まり込みで働きながらスキーの腕を磨くという、まさしく山籠りである。
資格を持つ二年生以上はスキーインストラクターとして働き、一年生はペンションの掃除や調理、雪かきなどの雑用が主な仕事だ。その空き時間とナイターでスキーをするというなかなかハードな毎日だった。

ところで雪山といえば怪談がつきものである。
こんな話を知っているだろうか?
ある大学の山岳部が雪山で遭難し、吹雪の中ひとつの山小屋を見つけた。
古い小屋で暖房器具の類いは無いが、猛烈に吹雪く外よりは幾分ましである。朝までここで持ちこたえ、救助を待とうということになった。
山を登り始めた当初は5人だったのだか、悪天候の中1人の行方がわからなくなっており、山小屋に入ったのは4人。そのメンバーも既に体力の限界で今にも眠ってしまいそうだったという。

403 ペンション ぴえっさ 2011/08/14(日) 10:23:13.12 ID:73FitfPF0
そこで1人が、眠気覚ましのためあるゲームをしようと提案した。
部屋の四隅にそれぞれ立ち、スタートの人から時計回りに、隣の角にいる人の肩を叩いていく。自分が肩を叩かれたら次の角の人を。そしてまた次の角にとして続ければ、適度に身体を動かすことができて睡魔からも逃れられるというものだ。
結局4人は朝までそれを続け、次の日山岳救助隊によって救出されたらしい。ただ一人行方不明となった部員を残して。

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  • 匿名 より:

    夜光猫の怖い話でこれ聞いて師匠シリーズに似てるなと思い調べてここに行き着いただろお前
    何で分かったかって?俺は観測者だから

  • 匿名 より:

    小説家志望が書いたって感じのくさい駄文だね。
    ところで「~俺は観測者だから(ドヤァ)」のコメントってコピペか何か?じゃなかったら痛すぎる。

  • 匿名 より:

    うんこブリッ!

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