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洒落怖

挙動不審

じゃあお言葉に甘えて。
高校からの付き合いのある先輩、Kさん、Jさんとの体験。
大学一回の夏の話。その年の春、私は都内の大学に受かり、高校からの付き合いのある先輩Kさんと同じ学部に通うことになった。やっと大学生活のリズムを掴んできた頃、Kさんが私に相談があると言う。
正直、面倒くさかったが、明るく活発だったKさんのしおらしい頼む様を見て、不覚にも興味を持ってしまった。それが間違いだったのだが。
私がどうぞと言うと、Kさんは開口一番に「Jがオカシイ。」と言う。
知っている名前だった。Jさんも都内の大学に通っており、同じ高校出身で、同じ部活で汗を流し、よく可愛がってもらった先輩だった。健全で、健康で、いつも笑顔を絶やさなかったJさんの何がオカシイのか、想像もできなかった。
911 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/05/05(火) 21:41:23.14 ID:jU/4gVrM0.net[2/6]
ID変わってましたね。897です。

Kさんの話はこうだ。
JさんとKさんは仲が良く、進路は違ったが同じ都内に住むという事でずっと交流があったらしいが、進学してしばらくして様子がおかしくなったという。どうオカシイのかというと、ドライブしていると何も無いところで急ブレーキを踏む、
何も無いところをジッと見つめる事が多々ある、
急に驚いたりすることがあるなど、とにかく挙動が不審で、最近はやつれて目の下にくまができて見ていられないのだと言う。
正直、KさんとJさんが一緒にドライブしてる事に一番驚きつつも、
そんな事言われても私にはどうしようもない。心配はするが、頭の医者でも、ましてやそんな専攻でもない。力になれないと伝えた。しかしKさんはそれで良いと言う。Jに何が起きているのか、本人に聞きたいが、一人では怖いので付いて来て欲しい、それだけでいいと言う。
ここまで必死に頼まれたら、私には断る事はできなかった。
912 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/05/05(火) 21:42:59.90 ID:jU/4gVrM0.net[3/6]
約束の日、講義が終わった後の夕方に大学の近くのファミレスで落ち合う事になり、Kさんと一緒に向かった。Jさんは先に入っていると言う。
遠目にJさんを見つけると、向こうもこちらに気づき手を振った。
お久しぶりです。久しぶり。
確かにやつれている。
久しぶりに会った先輩と他愛もない話でもと思った矢先、Kさんがいきなり本題をぶつけた。
あんた、最近オカシイよね。どうしたの?
最初は何の事かわからないという様子だったものの、Kさんの気迫と、私を連れてきた意味を察したのか、こんな事言うと変人だと思われると思って誰にも相談しなかったのだと前置きをしてからJさんは話をしてくれた。
大学に入って間もなく、知り合ったばかりの友人達と肝試しに行ったのだと言う。特定と、近隣住民の迷惑になるといけないので伏せるが、首に纏わるスポットで、仲間とふざけているうちに、注連縄を切ってしまった。
913 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/05/05(火) 21:49:35.15 ID:jU/4gVrM0.net[4/6]
その場では何も起きなかったが気味が悪くなり解散。
帰路に着き寮の風呂で頭を洗っている時に鏡を見ると背後から女が覗き込んでおり、それを見て失神した。
それからというもの、所謂見える体質になり、
それも生きている者とこの世の物でない者との区別も付かない程。
急ブレーキやその他諸々もそのせいだと言うのだ。
背筋が寒くなって来た。
そしてJさんはこうも言った。
最近までまいって居たが、もう慣れた。今もきっと俺の背後に居るが、無視してやるのさ。と。
その発言が本気なのか、強がりなのか判断し兼ねていた私は、
先輩の背後の大きなガラス窓に無数の手形が付いていることに未だ気づいていなかった。
以上。

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洒落怖

ノイズ

907 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/04/29(火) 01:07:39 ID:ALLMBZcR0
予想以上にハイレベルな怖い話があるな・・・。
普段こっちの方の板に来ることはあんまりないけど、昨日怖い出来事があったんで報告。
つっても、他の話見てる限りじゃ、この話はお前らに取って足らんもんだろうけどな。
飽くまで主観で洒落にならんかったこと。

最初に断っておくが、これは実話だけど実話じゃない。
所謂、夢の話だな。夢落ちの話。
なにぶん初めて実際に体験したもんだったんで、正直ある程度時間が経った今でも怖い。

とりあえず前置きはこれくらいにして話の内容に入っていく。

昨日、夜中にふと目が覚めた。
辺りは真っ暗だったけど、いつもと変わらない自分の部屋だった。

寝る前にいつも付けてる音楽が枕元のアンプから大きくもなく小さくもない音で垂れ流れていた。
因みにアンプに繋がってるのは携帯電話。
いやー、最近の携帯電話って凄いもんだな。昔じゃ考えられん位に綺麗なオーディオプレイ機能があるんだ。
音質も特にあんまり違和感を感じないくらいのビットレートで携帯プレイヤーとして持ち歩く分には便利だし、
それに、MicroSDから音楽を読み出す形式だから結構大量に音楽入れられるしな。
入れておいた曲は普通の邦楽やら、ロック、懐メロ、演歌、クラシック、今昔アニソンと多種多様。

話がちょっとズレたけど、まぁ要するに寝ながら音楽聴いてたわけなんよな。
そのとき流れてたのがガオガイガーの曲で、丁度、最後のサビに入っていった。
「やっぱこの曲熱いなー」と思いながら、まどろんだ頭で曲を楽しんでた。
んで、最後の「ガ・ガ・ガ・ガ・ガオガイガーッ!!」で切り良く終わり、続いて短い後奏。

既にこのときから異変は起きてたようなことを覚えてる。
・・・・と言うのも、後奏の最初の方でノイズが入ったような気がしたから。
「あれ?」と思って、続く後奏を今度は耳を澄まして聞いてみたんだけど、再びノイズが入ることはなかった。

908 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/04/29(火) 01:08:15 ID:ALLMBZcR0
夜中だったし、この時点で若干怖かったけど、「気のせいか」と思ってその時は気にも留めなかった。
だけど、問題は次の曲だった。

ZARDの「星達のかがやき」が流れてきた。
この曲かなり好きなもんで、「お、良曲ktkr」とまどろみながらも胸が躍った。
んで一度寝返り撃った後に、これをBGMにしてもう一度寝ようとした。でも、寝られんかった。
意識がはっきりしていたって言うよりも、滅茶苦茶眠たいんだけど寝られない状態。
そうさね。丁度、意識が落ちる瀬戸際から一気に現実に戻される、更にまた意識が落ちる瀬戸際になって一気に現実に戻される。
それの繰り返し。

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潰れた音

911 本当にあった怖い名無し 2007/12/17(月) 02:29:08 ID:Yg6zVXyjO
忘れもしない…一年前の話し、怖くなかったらスマソ
バイトも終わり家に着き、晩飯を食い、部屋に戻りテレビをつけて見ているうちに、
ウトウトしてきて横になった時間は23:05くらいだった、ハッキリ覚えていた、
そして寝てしまったんだが、寝て暫くして何かが鳴っている事に気付いた、携帯だ…
部屋が真っ暗になっている、テレビも消えている。電気もテレビも消した覚えがないのに…親もバァちゃんの家に泊まりに行き、自宅には俺だけなのに… 携帯の音で目が覚めたのに、この状況にびっくりして携帯の事は忘れていた。

この時、携帯の音は止まっていたと思う、 体は金縛りにあっていた。
そして暗い部屋の扉がゆっくり、少しづつ開いてくるのがわかった。
そして目には見えないがある程度扉が開くと、目には見えないなにかが一歩一歩、
俺が寝ている方へ近付いてくるのがわかった、
凄い恐怖心で、丁度俺の寝ている所まで何かが近付いた途端。
「バキッ」となにかが潰れた様な音がした、「うわぁぁぁっ」と声を上げ、金縛りがとけ起き上がった。
部屋の電気はついておりテレビもついている、さっきと同じだ…夢でも見てたんだと思い時計を見ると23:10過ぎ…
目を疑った五分の間に

914 本当にあった怖い名無し 2007/12/17(月) 02:41:00 ID:Yg6zVXyjO

夢を見たのか…変な気持ちだった、だか安心して再び眠くなり、
寝てしまい、起きたら朝になっていた、
その途端、家電が鳴っていたが俺に様があるなら携帯にかけてくるだろうと思った為、無視をしたのだが
しつこかった為、電話に出ると母親だった、「〇〇の携帯に何度もかけてるのにつながらない」と言われた。 そして少し話した後にカバンの中の携帯を探した。
取り出して画面を開くと液晶の画面が何かに踏まれた、潰されたような感じでばぐっていた。
昨夜のたった五分くらいに見た夢を思い出した。
ガクブルだった…
あれから特に何も起きていないが、一体なんだったんだろうか…

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炎と氷

903 炎と氷 ◆cmuuOjbHnQ sage New! 2007/11/23(金) 05:19:05 ID:kXMhFsZQ0
今夜は、以前書くと言った、マサさんの元で行った「修行」の話。
「傷」の話を投稿した後すぐに書いたのだけれど、俺の文章力の問題で余りに長すぎたのでUPしなかった。
内容も少々問題があるし・・・
4月から10月の終わりまで手元にPCやネットのできる環境がなかったので放置してました。
かなり削って修正したけど、それでもかなりの分量になってしまったので2部に分けました。
毎度の事ながら突っ込み無用と言う事で。

話はマサさんの「結界の地」にいた頃に戻る。
マサさんの所に着いた晩から俺達は毎晩のように「霊現象」に悩まされていた。
日没を過ぎるとざわざわした気配と「声」が聞こえてくるのだ。
何を話しているのかは判らない。
夜が更けてくるにつれて気配はだんだんとはっきりしてきて、やがては肉眼でも見えるようになってくる。
それは、壁を這う黒い虫のように見える時もあれば、透明な靄の様に見えることもある。
3時頃をピークに増え続け、部屋を埋め尽くすのだ。
部屋を埋め尽くす「蟲」は俺達の体を這い回り、皮膚の下に
潜り込んで、シャリシャリ、プチプチ音を立てて俺達の肉を貪る。
むず痒いが痛みはない。
絶対に見るなと言われていたし、恐怖の為に固く目を閉じていた。
自分の体が食い尽くされ、骨にされたと感じた時に夜が明けて蟲どもは消えてゆく。
日の光に晒されて、やっと安心して俺達は眠る事が出来た。

904 炎と氷 ◆cmuuOjbHnQ sage New! 2007/11/23(金) 05:19:44 ID:kXMhFsZQ0
そんな恐怖の夜は俺達を急速に消耗させた。
しかし、短期間でカタが着くはずの除霊は予想に反して長期化した。
俺達は呪いの井戸に精気を吸い取られ続けられていた。
このままだと「抵抗力」を持たない俺達の方が生霊の主よりも先にアウトだ。
マサさんが依頼者に修行を施す事は基本的にない。
危険を伴うし、「異界」を覗き、足を踏み入れた者は二度と元には戻れないからだ。
しかし、俺とPの消耗具合から、修行を施すにもタイムリミットが近かった。
マサさんは俺達に選択を迫った。
このままだと俺達は持って1週間。
それまでに除霊が完了すれば良いが、それは望み薄である。
このままだと井戸に飲み込まれるか、結界から出て取り殺されるかしかなくなる。
この地に留まって除霊の完了を待つには、俺達に修行を施して抵抗力を持たせる必要がある。
しかし、一度修行を行えば、一生こういった霊的トラブルから逃れられない体になる。
どうするか、と。
その時の俺達に選択の余地はなかった。
俺達は「修行」を選んだ。

905 炎と氷 ◆cmuuOjbHnQ sage New! 2007/11/23(金) 05:22:05 ID:kXMhFsZQ0
修行の第一段階として、俺達は呼吸法をレクチャーされ徹底的に反復させられた。
詳細は省くが、第1は「ゆったりとした呼吸法」。
ひたすらゆっくりと、「頭の天辺から背骨を通して息を吸い、尾?に貯めて息を止め、背骨を通して頭の天辺から息を吐く」というもの。
吸気・停止・呼気をそれぞれ同じ時間掛けて行う。
通常は各1分間で一息3分間、10息が出来るようになるまでこれだけを続ける。
熟練者、例えばキムさんはこれを各2分間で5息行えるらしい。
尾?骨に精神集中し、決められたイメージを描き続ける事が必要だが、呼吸の苦しみでイメージを保つ事は極めて困難である。
殆どの者は1分間に達する前に挫折するらしい。
時間のない俺達は各30秒で20息出来るようにと言われた。
俺は、肺活量が最盛期6000cc近くあり、安静にしてだったら、息を一杯に吸って3分間は息を止める事ができた。
しかし、精神集中とイメージをしながらの呼吸法は想像以上に苦しく、各30秒・20息を行った後は激しい頭痛と吐き気に襲われた。

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騒がしい霊

908 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/03(月) 23:27:44 ID:DcvQFTts0
かなり昔、付き合って三ヶ月ぐらいの彼女と
ちょっとした遠出の後に夜も遅くなってきたから
彼女も満更ではなかったので初セクロスをするべくちょっと郊外のラブホテルに行ったんだよね。
郊外といっても施設は思ってより豪華で彼女なんか凄いノリノリ。
で、俺達は201号室に泊まる事にしたんだわ。
まぁラブホ行った事のある諸君なら分かると思うが入り口にある。
部屋一覧表のボタンを押すタイプのやつでフロントと余計な接触を避けるタイプ。
俺も結構恥ずかしがり屋だったからこういうのはいいよなと思いながら201号室へ。

部屋についたら内装も綺麗で彼女もわー凄いと言いながらベッドで飛び跳ねているぐらい。
それを見ていたら俺もついムラムラしちゃって彼女に抱きついちゃった。
「駄目、お風呂に入ってから!」と拒否されたんだよね。
まぁ俺は仕方無く今は諦めて彼女を風呂に行かせたんだよ。
風呂後のめくるめく熱いセクロスを想像してティンコをギンギンにしながら待っていたわけだが。

そうこうする内に彼女が風呂から戻ってきて石鹸のいい香りを撒き散らかせながら
「お風呂どうぞ」と言ったものだから俺も風呂に行こうかなと思った時、

ドンドンドンドンドン!ガチャガチャガチャガチャガチャ!
バンバンバンバンバン!ガチャガチャガチャ!

そりゃもう俺も彼女も心底驚いたよ。
静かでいいムードだった時にいきなりドアを叩く音が聞こえるんだから
しかも開けようとガチャガチャとノブを回しているのだし。
きちんと鍵をかけておいたからドアは開かずに済んでいるわけだが。
「びっくりした…酔っ払いさんなのかな…?」
と彼女が怯えながら言ってきたんだよね。
確かに時間も考えたら酔っ払いが部屋を間違えているのかな?と思いつつ
まぁ酔っ払いだったらすぐ静かになるだろと酔っ払いがどこか行くまで
極力彼女を怖がらせない様に彼女の頭を撫でる事にしたんだよ。
彼女も気を利かせて俺の股間のテントを撫でてくれたらどれぐらい幸せかなと思いながらもな。

909 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/03(月) 23:28:30 ID:DcvQFTts0
それから5分ぐらい経ったかな?
どこかへ行くだろうと思ったけど酔っ払いらしき人のノック音はいまだ止む気配がない。
すぐどこかへ行くだろうと思った俺達もこれはやばいんじゃないか?と考え
フロントへ電話する事にしたんだ。
備え付けの受話器を上げフロント直通の番号を押して、プルルルルルルル…の後、
すぐに「はい、こちらフロントです。」と男の人の声で繋がったので
「すみません、なんか外で人が部屋のドアをドンドン叩いたりノブを回したりしているんですが…。」
と今も止まないドンドン音に嫌気を感じながら苦情を述べたんだよね。
そうしたらフロントも分かっている様な感じでこう言ったのよ…。
「あー…申し訳ありません。201号室でしたよね確か?そこの部屋、そのなんと申し上げますか…。
 霊感の強い人が入られると出てきちゃうんですよね…そのまぁ霊が…。
 ちょっとすればすぐ止むらしいですが、お気に召さない場合は部屋を変えますがどうしましょうか?」
流石に酔っ払いの悪ふざけだと思っていた俺もまさか霊がどうこう言われるとは思わなかったので
ゾッとしちゃったんだよね。
あまりにも気味が悪いからフロントの好意に甘えて、
「それだったら部屋のチェンジをお願いします。どうしたらいいでしょうか?」
「では一度フロントまでお越しになってキーを返却し、新しい部屋のキーを受け取り下さい。
 それではお待ちしております。」
と指示を受けたので受話器を元に戻して彼女にそれを言おうとしたら…
さっきまでうるさかった部屋のノックが急に止んだんだよね。
静かになったものだから彼女もふぅーっとため息をついて、
「やっといなくなったね、で、フロントとはどうなったの?」
と聞いてきたから正直に霊云々の事も話して部屋移動の事も話したら
「何それ…気持ち悪いよね…。とりあえず荷物まとめて部屋出ようか…。」
正直、帰りたいと言われる事も覚悟したが彼女もここまできたら満更ではない様子。
さっさと部屋移動して励みますか!と荷物をまとめる事にしたんだ。
彼女の方は怖さを紛れさせたいのか「着替えるからこっち見ないでよね!」と
わざと元気そうな声をあげていたりしたわけだが。

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くすぐる

911 本当にあった怖い名無し sage 2009/01/31(土) 03:07:18 ID:rF+wQv5U0
俺の母に最近起こった不思議な話。

母の実家は、今は皆陸で働いているけれど、男は船乗りになる者が多かった。
母は6人兄姉弟妹の次女で下から二番目。
伯父さん達3人も若い頃は船に乗っていた。
次男の毅伯父さんは結婚して直ぐに事故で奥さんを亡くし子供もいなかったので、船が港に入ると外国のお土産を沢山持って家に遊びに来た。
ある時、伯父さんとテレビを見ていると、日本のタンカーが東南アジアで戦闘機に銃撃されたと言うニュースが流れて来た。
この事件で乗員が被弾?して死んだか重傷を負った。
その頃、伯父さんもタンカーに乗っていたので父や母もかなり心配な様子だった。
伯父さんは「人間、死ぬときは死ぬ。海の上で事故に遭っても助かるときは助かるし、陸の上でほんの些細な事で命を落とす事もある。
人の生き死には、人の力ではどうしようもない」と言った事を俺に語った。
そんな話をしているうちに、人間は死んだらどうなるのか、魂や死後の世界はあるのかという話題になった。

912 本当にあった怖い名無し sage 2009/01/31(土) 03:07:53 ID:rF+wQv5U0
伯父さんは母の実家に伝わる、ある話を聞かせてくれた。

祖母の父や兄達も船乗りだった。
一度船に乗ると帰ってくるまで長い間音信は途絶え、航海は危険と隣り合わせだった。
祖母は『勘』の働く人だったらしい。
ある時、子供だった祖母は航海に出ようとする兄を泣いて引き止めたそうだ。
兄は幼い祖母に言った。
「兄ちゃんは必ず帰ってくるから心配するな。もし、船が沈んだとしても必ず帰ってくる。
帰ってきたら、お前の足を『くすぐる』から、風呂と飯の用意をしてくれ。
兄ちゃんが帰ってくるまで良い子にしているんだぞ」

祖母の兄が出航して何ヶ月か経った。
もうすぐ船が帰ってくる、そんなある日、祖母は誰かに呼ばれたような気がして布団の中で目が覚めたそうだ。
そして、目が覚めた瞬間、布団の中で誰かに足の裏を「くすぐられた」のだと言うことだ。
祖母は「兄ちゃんが帰ってきた」と、まだ真夜中だと言うのに、兄に言われた通りに、風呂と食事の用意をしようと床を抜け出した。
 

913 本当にあった怖い名無し sage 2009/01/31(土) 03:08:34 ID:rF+wQv5U0
床を抜け出して動き回る祖母を家の者が咎めると、祖母は「兄ちゃんが帰ってきたから、風呂と飯の支度をしないと」と答えた。
普通なら「夢でも見たのだろう。早く寝なさい」とでも言うところだろうが、家の者皆が起き出して、仏間で仏壇に手を合わせたそうだ。
元々網本だった祖母の実家では、海で亡くなった人が家族の足を「くすぐる」話が伝わっていた。
祖母の父や兄たちも、俺の母や伯父達もこの話を聞いて育ったそうだ。
明け方頃、祖母の家の戸を叩く音がした。
兄の乗る船が沈んだ事を知らせる電報だった。