学校の怖い話
かくれんぼ

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301 本当にあった怖い名無し 2008/08/15(金) 10:09:12 ID:Nf/F3LV40
おれが通っていた学校で聞いた
ちょっと長いけど、書こうと思った。

今から3年前、コンピュータ専門学校に通っていた5人の生徒が
肝試しをしようという話になって、学校内で待ち合わせることになった。
その学校は夜になると、シャッタが下ろされ出入り口も封鎖し
電源もすべてブレーカから落とされるため、警備員も見回りを終えると
すぐに帰ってしまうようになっていて、夜中は
まったくの無人になることが知られていた。
都会の中心部にある学校にも関わらず、心霊スポットが周辺にいくつもあり
あまりいい噂も立つこともなく、学校にお化けが出るという話も飛び交うようになっていた。
5人は、肝試し当日、学校に残って閉鎖される時間になると、見回りに目をから
逃れるために、一人一人安全な所に隠れた。トイレの扉の裏、物置の隙間、非常階段の影などに。

302 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/15(金) 10:09:46 ID:Nf/F3LV40
無事、警備員がいなくなり、5人だけになったことを確認すると
リーダの一人が言い出した。「よし。予定通り肝試しを始めるとするか」

-ここからは、肝試しをする5人をA,B,C,D,Eという風に呼ぶことにする-

肝試しのルールは簡単だった。ただかくれんぼをするだけ。
鬼に捕まえられると、暗いサーバールームの中に放置される。
リーダのBはクジを用意し、他の4人に引かせていく。

すると、鬼はCになった。

Bは言った。「じゃぁC。お前鬼だから、5分間数えてからスタートな」
Cはおとなしく、数を数え始めた。
数を数えをおえて、Cは歩き始めた。

学校の建物は、1号館、2号館に分かれていて、
鬼ごっこは2号館で行われた。
2号館は実習室ばかりしかなく、壁は分厚く硬い作りで声や音は廊下によく響くのに
窓はほとんどなくあっても嵌め殺し小さな窓が数枚あるだけで
足元を照らす明かりは携帯電話を開いた時に出る光ぐらいしか
当てになるものはなかった。

303 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/15(金) 10:11:02 ID:Nf/F3LV40
コツーンコツーンと廊下を歩く音が響く。
しばらくすると、警備員の目から逃れるために隠れていた場所に
かくれんぼが始まるとすぐに戻って隠れていたAが、Cに見つかった。
「A、みっけ。」

Aはおずおずと出てきて、かくれんぼのルール通り
サーバールームに連れて行かれ、そこで閉じ込められた。

サーバールームは、内側から扉をあけることができない造りになっており
本当に漆黒の闇で光は一切なかった。

閉じ込められたAは、しばらくじっとしていたが長くはもたなかった。
外部の音は全く聞こえないし、光はまるでない。
強い不安に駆られたAは外部と連絡を取るために携帯を開いた。

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