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少しの明かりがサーバールームに漏れる。
しかし、かくれんぼをしている他の人にメールを打とうとしたが
電波を遮断する構造になっているためか、圏外になっていた。
完全な孤独、孤立。
304 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/15(金) 10:12:54 ID:Nf/F3LV40
霊感のあったAはどんどんその空気に押され
ついには我慢できなくなって
「怖い!怖い! 開けてくれよ!」
「暗すぎて何も見えないし、やばいって」と大声を出し始めた。
すると、サーバールームの奥から「コトッ」と音がした。
とたんにAはせきを切って悲鳴を上げ始めた
「うわぁぁ!やめてくれ!早くあけてくれ!」
Aは錯乱しながら、扉を必死に叩いた。何度も何度もたたいた。
すると、扉がガコッ!っと音をたてて開いた。
Aはあわてて外に飛び出し少し走ると、いつも見慣れた廊下に出た。
そこは、サーバールーム比べると、少しだけ明るくなっていて
前を走っていく人の姿が見えた。
「おい待てよ!」Aは声を上げながら逃げていく誰かを追いかけた。
目はほとんど見えないが、硬い壁に音がぶつかりよく跳ね返るため
距離をどんなに離されても見失うことはなかった。
しかし、追いかけていくうちに、おかしなことになった。
フロアごとに一つしかない階段が目の前にあったのだ。
逃げていくには、階段を降りるしかない。電源が落とされているため
エレベータは使えないから、上下のフロアに移動するには階段を
使うしかない。しかし、階段を上り下りする音は聞こえなかった。
まだ、間違いなくこのフロアにいる。
汗をぬぐいながら、周りをみた。
「探さないと…」
305 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/15(金) 10:14:38 ID:Nf/F3LV40
Aは廊下を歩き始め、考えた。
「ひょっとしたら、おれと同じように看守から隠れた時と同じところに隠れているんじゃないか」
そう思い、Aは歩き始め、トイレの方に向かった。
そーっと歩いて行き、トイレに入り、1つある個室の扉を開けようと手を伸ばそうとした時
突然、個室から誰かが飛び出してきた!
そいつは「あははははははは!」と笑いながら音を立てて走っていった
Aはあまりに急な出来事だったため、その場に倒れて
動けなくなってしまった。
しばらくじっとしていると、動けるようになったため。
また、他の4人を探し始めた。
が、誰も見つからず、ふらふらとさ迷っていると
一か所だけ、まだ見ていない場所があった。
「サーバールームだ」
Aは恐怖と闘いながら、そこに人がいるであろう可能性を信じて歩いていた。
サーバールームにたどりつくと、扉が飛び出した時と同じように開いていた。
しかし、飛び出した時と様子が違っていた。
サーバールームの中の一台のパソコンの画面がついているのだ。