一人暮らし
証明

この怖い話は約 2 分で読めます。

帰宅電車内から書かせていただきます。
体験談とはいえ、そこまで怖くはないのはご容赦を。

幽霊らしきものを見た話

俺がまだ大学生だった頃のこと

友人が泊まりに来いというので一人暮らしの狭いアパートに泊まった。
俺は彼女と別れたばかりということもあり、酒を買い込んで行ったわけだ。

たらふく飲み食いし、どちらからともなく眠った深夜

俺がふと目を覚まし横に寝ている友人の方を見ると、友人の上に誰かが乗っているのが見えた。
グレーのTシャツに黒っぽいスウェットパンツを穿いた女性のようだ。

俺は酔いの回った頭で「コイツ俺が寝たからってカノジョ呼んでイチャついてやがる」と思い、自分が別れたばかりということもあって頭にきたんだな。
つい「オイコラ!」と怒鳴った。

するとその瞬間女性の姿は掻き消え、友人が飛び起きた。

その後の友人の話によると、どうも先ほどの女性は人間ではないらしい。
毎夜寝ているところに現れては首を絞めてくるという。友人が起きるとすぐ消えるらしいがね。

俺がイチャついてやがると思った姿は、まさに首を絞めているところだったようだ。
女性の件が友人の妄想ではないと証明するために、事情を説明せずに俺を泊まらせたとのことだった。
ハタ迷惑な話である。

謝りながら語る友人の首には赤い痕が付いているのが見えた。

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