洒落怖
ペンション

この怖い話は約 3 分で読めます。

朝6時、起床。
すぐに客に出す食事の準備にかかり、それが終わると朝食を摂る。
次は大浴場(客室にもユニットバスはあった)とトイレやロビーの掃除。
その後昼食を食べ終えると、少し外で滑ってから客室の清掃を済ませ、夕飯の準備。
客が食べ終わり片付けが終わると、自分たちも夕飯を食べてナイターでスキー。ペンションに戻った頃にはくたくたで、風呂に入ったらすぐ寝る。
というのが日課だった。

毎日同じことの繰り返しで娯楽もない。ちなみに住み込みで食事付きだから、給料も出ない。
何度か脱走してやろうと思ったが、週に一度だけ開かれる飲み会と、他大学から同じように住み込みで働く一年生の女の子と仲良くなったことが、この自堕落な俺を支えていた。
それが無ければ正直監獄にでもいるような気分だっただろう。
そしてそこから雪山のラブロマンスが生まれる。という美しいストーリーは残念ながら無いのだが、当時俺が体験したことを黙って聞いて欲しい。

何故だか、今話さなくてはいけない気がする。

411 ペンション 本編 ぴえっさ 2011/08/14(日) 10:32:32.48 ID:73FitfPF0
ペンションで暮らし始めて一週間。
俺は早くも異変を感じていた。

そのペンションは一階がロビー、食堂、大浴場と従業員の寝室。二階が8部屋の客室という小さな造りだった。
地下倉庫が二つあるのだが、何故かその一つに行くと毎回耳鳴りする。また、二階の客室を掃除しているときラップ音を聴くことが度々ある。嫌な感じだ。
いや、きっと高山で気圧が違うので、こういったことも起こるのだろう。
先輩に諌められていたこともあり、何より同じ場所で働くE子を怖がらせたくなかったので、俺は誰にもそれを話せずにいた。

そんなある日。
こもり始めて一ヶ月くらいだったと思う。

俺は客室の掃除をしていた。
典型的な洋室で、ドアを開けてすぐ左手にユニットバス。奥にベッドが二つ並んでいる。いつものように、ユニットバスの掃除をした後でベッドルームに取り掛かる。
同じフロアではE子が掃除をしている。
俺が四部屋。E子も四部屋。
どっちが先に終わるか競争だ。

ベッドメイクまで終わり、最後にもう一度掃除機をかける。
そのとき、耳鳴りとラップ音がほぼ同時に聴こえた。

426 ペンション 本編 ぴえっさ 2011/08/14(日) 11:52:01.19 ID:AOVBgI2P0
だが、一ヶ月も同じようなことが起こるといちいち反応していられない。
特に気にせず、俺はそのままベッド周りを入念に掃除していた。何しろ、髪の毛一本落ちてるのが見つかっただけで女将にたっぷりといびられるのだ。
その一本を見つける手間があれば、テレビを観てないで掃除を手伝ってほしいものだ。

そんな文句を言いながら床を掃除する俺の視界の隅に、部屋に入ってくる脚が一瞬映る。
脚は、すっとユニットバスへ入っていった。

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  • 匿名 より:

    夜光猫の怖い話でこれ聞いて師匠シリーズに似てるなと思い調べてここに行き着いただろお前
    何で分かったかって?俺は観測者だから

  • 匿名 より:

    小説家志望が書いたって感じのくさい駄文だね。
    ところで「~俺は観測者だから(ドヤァ)」のコメントってコピペか何か?じゃなかったら痛すぎる。

  • 匿名 より:

    うんこブリッ!

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