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部屋を駆け足で出る。
後ろに視線を感じたような気がしたが、振り返らずに進む。
階段の前で脚が止まった。
E子は?
すぐに俺は踵を返した。
430 ペンション 本編 ぴえっさ 2011/08/14(日) 11:56:47.34 ID:AOVBgI2P0
振り返るとそこは閑散とした廊下だ。大丈夫。E子が掃除している部屋まで行き、E子を連れて来ないと。
向かいの部屋にE子はいたらしい。
突然入ってきて手を引く俺に驚いたE子は、「どうしたの?」とか「真っ青だよ?」という趣旨のことを言っていたようだが、俺は『下で呼んでるから来て!』と一喝してE子の腕を掴み、早足で一緒に階段を駆け下りた。
その後のことは、よく覚えていない。
俺は階段下のロビーのソファで寝ていたらしく、意地悪女将にこっぴどく叱られた。
その日は調度飲み会のある日で、俺は酒の勢いもあり、我慢し切れずこれまでに起こった不可解な出来事を一人の先輩に打ち明けた。
先輩は黙って俺の話を最後まで聞いてくれた。
そして、「落ち着いて聞けよ」と言って話し始めた。
431 ペンション 本編 ぴえっさ 2011/08/14(日) 11:57:45.42 ID:AOVBgI2P0
昔、このペンションで働く学生に霊感のある人がいたらしい。
その頃から今と同じ二つの大学が共同で働いていたそうだが、その学生が山を下りるとき、他大生の一人にあることを告げた。
「実は君は、背中に一人憑いている。俺では祓うことはできないが、引き離すことならできる。」
そうして、置いていったのだそうだ。このペンションに。
やはりと思った。背筋が寒くなる。
しかし、次の先輩の言葉に俺は心臓が止まりそうになった。
「お前も一人で全部やらなくちゃいけなくて大変だろうけど、頑張ってくれよ。みやこさん(女将の名前)にも、もっと手伝ってくれるように俺たちから頼んでやるからさ。」
何を言っているんだ?この人は。
また一瞬、嫌な感じがした。
433 ペンション 本編 ぴえっさ 2011/08/14(日) 11:59:22.32 ID:AOVBgI2P0
何か勘違いをしている。重要なことに俺は気付いていない。
なんだ?なんだ?
声が震える。
「いや、E子がいるじゃないですか。」
先輩が「は?」と言った。
いやだからS大の一年のE子が…
脳内で声がする。
お前は気付いていない。目を覚ませ。
お前は気付いていない。目を覚ませ。
「だから、今年はS大の一年が少なくて、うちのこもり先には一人も来てないんだって!」
先輩の顔が若干引きつっていた。
434 ペンション 本編 ぴえっさ 2011/08/14(日) 12:00:13.18 ID:AOVBgI2P0
いや、だって…
と言って酒を囲むテーブルを見渡す。十人ほどのメンバーが和やかに話しているが、E子はどこにもいない。
夜光猫の怖い話でこれ聞いて師匠シリーズに似てるなと思い調べてここに行き着いただろお前
何で分かったかって?俺は観測者だから
小説家志望が書いたって感じのくさい駄文だね。
ところで「~俺は観測者だから(ドヤァ)」のコメントってコピペか何か?じゃなかったら痛すぎる。
うんこブリッ!