業界、職業
工場にて

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796 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/12(土) 09:24:10.39 ID:94wVlapX0

流れ読まずに投下します。
実体験ではなく、私の母の体験談。

私の母(60歳オーバー)は
地元のとある大手食品メーカーの工場で働いてました。
短大卒業から準社員として働いていて、
産休だとか育休だとかでぽつぽつお休みをいただきつつ、
40年勤め上げたことになる。そんで、去年やっと定年退職。

お疲れ様会も兼ねて、ゴールデンウィークに温泉旅行に連れてってあげた。

道中、思い出話やら会社での苦労話やらいろいろ話してくれたんだけど、
帰りしなに、車内で突然ぽつりぽつりと「不思議な話」をしてくれました。

797 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/12(土) 09:45:05.06 ID:94wVlapX0

結構あったんだけど、その中から説明しやすいやつを2つほど。

今はもう取り壊されて新しい設備になっちゃったらしいんだけど、
古い工場設備時代のこと。

当時母は調味という部門で働いていた。(40代のころ)
その工場はスープとか色々作ってたんだけど、
でかい機械で製造するとき砂糖とか大量に使うものは、
30kgくらいバカスカ突っ込むらしいけど、
エキスとか色素とかはそうもいかないから、
何人かの人で袋に小計りしておくんだって。
それが調味係の仕事。

その仕事をするのが調味室といって、
他の製造現場からはちょっと隔離された奥まったところに
あったらしい。
でかい工場だったから製造している品数も多くて、
その分資材の数もたくさんあった。
調味室は結構広い部屋だったけど、
まわりをぐるっと資材を置く棚が囲んでいて、
まぁとりあえずごちゃごちゃした感じだったんだって。

急な追加製造が入ったとか、計った調味袋をうっかりぶちまけたとか、
そんな理由で残業することもあって、
ある日母は調味室で一人で残ってたらしい。

799 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/12(土) 10:27:49.70 ID:94wVlapX0

一人で黙々と調味を計っていると、
「おつかれさまでーす」という声が。
調味室の隣は分析室という部屋で、
製造された食品の分析値を計る部門だったんだって。
あ、そこの若い子があがるんだな~と思って
仕事をしながら「はいよー」と母も返事を返した。

すると、パチンと調味室の電気が消えた。
隣り合ってることもあって分析室と調味室の電気のスイッチは
一か所にまとまってた(上は分析室、下は調味室、みたいな…)んだけど、
特になんの注意書きもなかったから慣れない人は間違えることも多かった。

「あー 入ったばかりだから間違えたのね。
こんな時にこんにゃろう(^ω^#)ビキビキ」

800 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/12(土) 10:28:41.34 ID:94wVlapX0

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