洒落怖
赤子

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448 本当にあった怖い名無し sage 2009/08/22(土) 18:59:24 ID:zdIBwDo70
小学生の時、夢に血でドロドロした赤ちゃんが出てきて
部屋の前に立つ俺に向かって、ヒタヒタと廊下を進んできた。
なぜかその後ろには祖母が立っており、にこにこ微笑んでいた。
俺は恐怖に包まれ、じわじわ近づく赤ちゃんに「来るな、来るなぁ~!!」と叫びながら押したけど
大人のようなもの凄い力で押し返された。
足で蹴ると吹き飛んだが、平気そうに何度でも起き上がっては、またじわじわ迫ってくる。
「助けて」と祖母に懇願したが、祖母はいつの間にか鬼のような形相で怒っている。
「○○ちゃん…お兄ちゃんになんでそんなひどい事するんや」と意味不明なコトを言っている。
俺は泣き喚きながら自分の部屋に入ると、内側から思い切り勢いをつけてドアを押した。
ドアに当たった赤ちゃんはバンッと2メートル弱ふき飛んで、そのまま階段の下に落ち
水風船みたいに弾けた。放射線状に広がった血や内臓を見て、叫びながら起き上がった。
夢で良かったと思ってホッとした。

翌日、違う夢を見ていたのに、家の玄関を開けると
階段の下で放射線状に広がった血肉を見て、びっくりして目が覚めた。

さらに翌日も。またシーンが振り出しに戻った。生き返っている。

同じ悪夢を連続で見たため、怖くて寝たくない事を母親に告げた。
「お前は“水子”って言葉を知ってるかい?」「うん」
「おばあちゃんには居るんよ…流産でもなく、堕ろしたんでもない。死産でもない…」
そこで母は黙ってしまった。
「…お前は引きずり込ませたりしない。今日もその夢を見たら、夢の中で私を呼びなさい」と。

その日の夜、やはり夢を見た。「お母さん、助けて!」と叫ぶと
赤ちゃんは「ぐぅ」と唸りながら、素早い何かに連れていかれた。
祖母は目を吊り上げて、「許さん…覚えときや」と捨て台詞を残し、パッと消えた。

それからは、その夢を見なくなった。
ちなみにその時、祖母は生存しており、元気に同居していた。
普段から笑顔の優しいおばあちゃんで、なぜそんな夢を見たのか分からない。

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