この怖い話は約 3 分で読めます。
部屋に戻ると、ほどなくして彼女も戻って来たんだけど
男の子の話をしたら、女湯も彼女一人貸切状態でもちろん
男の子も入ってこなかったとのこと。
「もしかして、座敷わらしじゃね!」なんて盛り上がって
たんだけど話はそれっきり。
翌朝チェックアウトの時、ふと昨日の男の子の事が気になって
旅館の人に
「昨日は男の子連れた家族連れ泊まってましたよね?」と聞くと
「昨日は、○○様以外は4組だけですけど男の子は居ませんよ」
との事でした。
286 名前:本当にあった怖い名無し:2011/05/28(土) 05:12:53.11 ID:yv7wmK7Z0
長くなりますが、私の体験を書いてみようと思います。長文書いたことないのでおかしくなったらごめんなさい。
子供の頃から、色々なモノを見たりしていたのですが、旅先での体験はこれが一番、記憶に焼きついています。
今から25年以上前の話。
当時付き合っていた人に誘われて群馬県の猿ケ京温泉に行った。
今は知らないけど、当時の温泉街は昭和の町にトリップしたような廃れた感じ。
温泉街の入り口正面には、ペンキも剥げかけたストリップ劇場の看板が見えてきて
右に曲がってすぐのところには「トリスバー」があるし。
11月の終わりか、12月の初め頃だったと思う。かなり寒かった。
老舗旅館らしい立派な建物で私たちは新館の部屋に通された。
部屋を案内してくれた仲居さんが檜のお風呂(大浴場)が自慢だと
写真まで見せてくれたのでそこへ行くことにした。
彼は先に済ませたのか忘れたけど、私ひとりで大浴場へ向かった。
大浴場へは旧館のロビーを通り抜けて行くらしい。
少し迷ってフロントの人に聞いたら、端っこにある階段で行くとのこと。
フロントを過ぎて、建物の突き当たりのところに右に降りる階段があった。
赤いじゅうたんが敷き詰めてある階段で、幅もかなり広い。
ただ、周りはコンクリートだし、ちょっと薄暗いし、ほんとうにここで
いいのかな?と思いながら歩いていた。
結構降りたところでやっとまっすぐな通路にでた。
通路を歩いていて、2,3人の泊り客とすれ違った。
不安になっていたので人がいて、ほっとしたのを覚えている。
かなり歩いたと思った頃、通路の正面にのれんが見えてきた。
「やれやれ、やっとついた」
と、右側にドアがある。サッシ風の普通のドア。
こっちは露天風呂なのかな?と思ってドアを開けてみたけど、通路があって
周りは植え込みになっているけど薄暗くて露天風呂があるのかわからない。
檜風呂に入るためにきたのだから、と思って女風呂ののれんをくぐった。
脱衣所には誰もいなかった。
風呂へ続くドアを開けると入れ違いに先客が出ていき、入ると
40畳以上ありそうな大浴場に私ひとりだった。
木の床、6畳分くらいありそうな浴槽が三つか四つあったと思う。
天井を見上げると、梁がむき出しになったつくり。総檜というだけあって、いい香りがする。