この怖い話は約 3 分で読めます。
どうやらドアの向こうはグチャグチャにはなってないようです。
K子はびっくりしたように「うわー」と言いました。
僕は「行こ!」っと言って、まず一番にドアをくぐりました。
続いてプチ、K子と入ってきました。
K子もプチもドアをくぐった瞬間ハッキリした姿で見えました。
もちろん僕の手足もハッキリ見えました
ドアの方を振り返ると今までぐちゃぐちゃに見えていたはずの景色も
元に戻っていました。
495 11 2005/06/12(日) 23:21:38 ID:QTUiZp+N0
ただ僕もK子も多分プチも、さっきの後遺症が残ってるのかはわかりませんが、体が少しフラフラして酔っ払ってしまったような状態になりました。
例えて言えばカシスオレンジ2本を一気飲みしたような感じです。
視界ははっきり見えるようになったのですが、今度は意識が少しおかしげになったのです。
僕がフラフラしながら「ここどこやろ?」と言って、空を見上げると木々の枝の隙間から星空が見えました。
そしてその空からは白い物がゆっくりと雪のように降っていました。手で受けると冷たくなくて、解けもしなかったので、雪ではないようでした。
地面はその白い物で覆われているようです。
そしてまわりは並木道の様に木が並んで生えていました。
もう一度後ろを振り返って全体を見渡すと配電室のような小さなコンクリート製の建物に付いてるドアを僕たちは通ってきたようです。
496 12 2005/06/12(日) 23:23:59 ID:QTUiZp+N0
K子が周りを見渡して「きれいやねー 今は夜みたいやから、ここ地球の裏側の国かもしれんねー」と言ったので
僕が「地球じゃなくて、日本の反対側やろ?」と言うと
K子は「ああそうかー、そうそうそう日本の反対側にある国かもしれんねえ・・・ぷははは」
と笑い出し、地べたにゴロンと仰向けになって、なおも「ひゃははは、クーックク」っと笑い続けました。
プチはぐにゃーっと寝そべってます。
それを見た僕も、安心したのと酔っ払ってるような現象のせいで、K子と同じように仰向けに寝そべって一緒になって笑いつづけました。
そしてしばらくケラケラ笑ってると、その場にいきなり女の人の声で「ちょっとあんたら何してんの!?」という声が響きました。
その声に、笑っていた僕もK子も飛び起きました。
見ると両手に買い物袋をさげた女の人が5mくらい離れた所からびっくりした様な表情でこちらを見つめていました。
僕はしどろもどろになりながら、
「えっ・・・と、あの・・その・・ここどこですか?日本人ですよね?」
と聞きました
女の人は「ここは地面の中やから地下の世界かな?あんたらはどこから来たん?
名前はなんていうの?」と聞いてきたので、
497 13 2005/06/12(日) 23:26:10 ID:QTUiZp+N0
僕は「僕は●×●●10歳デス。えっとそれから・・こっちのこっちの・・・」
と言ったところで、K子の姓をド忘れしてしまったので、言葉に詰まってたら