洒落怖
地下の世界

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僕が「もう少ししたら弱くなるかもしれんから、それまでここで雨宿りしとこっか?」
と言うと
K子は不機嫌そうに「うーん・・・」と返事をしたあと、「はーあ」とため息をつきました。

487 本当にあった怖い名無し 2005/06/12(日) 23:07:28 ID:QTUiZp+N0
それで二人して空き地のほうを見つめていました。

空き地は幼稚園の運動場程度の広さで、背の低い雑草がそこかしこにはえています。
特に遊べるような作りにはなってないので普段からここに来る人はあまりいません。 

…ふとK子の方を見やると、ほんのり膨らんだ胸の辺りに2つの突起物が目に入りました。
雨に濡れたせいで透けて見える2つのBT区……僕の目はそれに釘付けです。

しだいに幼い僕の頭の中は良からぬ妄想でいっぱいになりました。
すると一転を見つめる僕の視線に気づいたK子は、「どうしたん?」と聞いてきました。
びっくりした僕は「え?っと・・・腹減ったなあって思って・・・へへへ・・・」と言うと、

K子は手さげかばんを両手でつかんで
「あれ?なんでわかったん?見たん?」と言ったので、僕は「え?う・・それって?…‥」と、冷静さを失った僕をよそに

K子は「じゃーん!!クッキーの缶ーー」と言って、かばんの中から大きなクッキーの缶を取り出しました。

一瞬で安心した僕は「おおでかした!腹減った!くれ!」と言うと、K子はニヤニヤしながら「きのうの夜みんなで食べたからー残り8個ー」と言って
ふたをあけると、本当に8個しか入ってませんでした。
1つが500円玉くらいの大きさでした。

489 本当にあった怖い名無し 2005/06/12(日) 23:13:05 ID:QTUiZp+N0
僕が「何個くれんの?」と聞くと、K子は「んーと、あたしが4個で、●●君とプチが2個ずつな。」と言ったので、僕が不満気に「プチに2個?」と聞くと、K子は「プチもお腹すかしてるんやから2個ずつ!私は4個!」と強い口調で言ったので、僕はしかたなく「へーい」と答えました。

そしてK子は「配給のお時間でーす」と言って、クッキー2個をまずプチの目の前に置きました。
するとプチは一口でモリモリムシャムシャと食べてしまいました。

次は僕の手の平にクッキー2つが置かれました。
そしてK子は「K子お嬢様は4つ」と言って、自分の手の平にクッキーを4つ乗せました。と、その瞬間プチが寄ってきて、K子の手のひらを舐め取るようにしてクッキーを奪い取ると、木の裏に逃げていきました。

K子はキレそうな表情で半泣きになると「あたしのクッキー、あたしのクッキー取られたぁ」とわめきました。

僕はK子にもらったクッキーをすぐに口に入れて、「えー?(モグモグ)何ー?どうか(モチャモチャ)したー?」
と言うと、

K子は「もう!あほぅ!飼い主がわるいんやろ!どうしてくれんのよ!」とキレまくりでした。
僕は「まあまあ…プチもお腹すかしてるんやから」とK子がさっき言ってた言葉をそのまま言い返しました。

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