洒落怖
ある殺人者の話

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「チンッ・・・」

エレベーターが5階に着き音が鳴った。
永久に続くかと思われた時間が動き出した。
エレベーターが5階から1階に向かい始めた。
ふと無意識にエレベーターの方を見てしまった。
気のせいか。
健二と目が合ったような気がした。

その日も夢を見た。
私が健二を金属バッドで殴っているのだ。
何度も。何度も。
家が何故か知られてしまったので気軽に出かけることができない。
それでも空腹は待ってはくれなかった。
冷蔵庫は一時間前に見て何も食べるものがないことは分かっているので他を探す。

「インスタントラーメンあったっけな。」

などと言いながら食器棚を探す。
普段は健康のため自分で料理をするのでインスタントラーメンなどあるはずもなかった。
しかたなく友達に昼飯奢るからと電話し、向かいに来てもらい食事をとった。
その日は家に帰る気がしなかったので友達の家に泊まることにした。
次の日は大学の講義に出ないといけないので一回家に帰らなければならなかった。

朝早く友達の家を出ることにした。
前の晩のようにまた階段から昇ることにする。
もしあの時エレベーターで行っていたら見つかっていたかもしれない。
見つかっていたらどうなっていたのだろうか。

『案外事件前の様子を聞きに来たのかもしれないな。そうだ。きっとそうだろう。』

自分に言い聞かせながら5階へと向かった。
5階の自分の部屋に無事着いた。

自分の部屋を見渡して

『何でこんなに神経質になってるんだろうな。』

などと考えながら大学に行く準備をして、早めに家を出て講義の時間まで喫茶店にいることにした。
その日は特に何もなかった。
平凡な日々に飽きていても結局人間は平凡な日々が一番だなと思い。
シャワーを浴びてその日は早めに眠りについた。

その日も夢を見た。
どんな夢かは起きたときには忘れていたと思う。
起きた時はまだ午前4時だった。

『まだ寝れるな・・・トイレに行ってもう一眠りするかな。』

トイレに向かい用を済ませベットに向かおうとしたとき玄関に何か落ちていた。

『何だろう?』

と玄関に向かった。
黒い封筒が落ちていた。
そのときにはもう眠気など微塵も感じていなかった。
中を見たらワープロで書かれた白い手紙が2枚入っていた。
手紙はもう残っていないので文字が全て合っているか自身はないのだが、多分こんな感じだったと思う。

1/2
「コンコンコン」

僕は殺人者の家の戸を叩いた。
殺人者は出てこない。
なぜ出てこない。

「コンコンコンコンコンコンコンコン」

僕は殺人者の家の戸を叩いた。
殺人者は出てこない。
なぜ出てこない。

「コンコンコンコンコンコンコンコンコンコン」

僕は殺人者の家の戸を叩いた。
殺人者は出てこない。
なぜ出てこない。

2/2
いるのはわかっている。
いるんだろ。
なんで出てこないの。
出ろ。出ろ。出ろ。出ろ早く出ろ。
いるのは分かっている。
出ればお前は幸せになれる。
僕も幸せ。母も幸せ。妹も幸せ。父も幸せ。
みんな幸せ。

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  • 匿名 より:

    長いしつまらない

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