洒落怖
ある殺人者の話

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気付いたら辺りは真っ白だった。
体を起こし辺りを観察する。

『病院・・・?』

なんでこんな所にいるのだろうと思っていた時看護士が入ってきた。
簡単な検査が終わり、何が起こったのか看護士さんに聞こうと思った時、ほっそりとした人が入ってきた。

看護士は部屋から出て行き、部屋には二人だけになった。
その男は刑事だと言って、私に起こったことを説明してくれた。
電車を降りた時ナイフで刺されたみたいだった。
2週間は入院が必要と言われた。
麻酔が効いてるのか痛みは一切感じられなかった。

「何か心当たりはあるか?」

などと聞いてきたような気がする

「通り魔だと思います。」

私を刺したのはあいつだと確信している。
私はあいつには捕まってほしくなかった。
この手にかけるまで。

2週間はあっという間だった。
入院していた時、いろんな人が私を訪れ何か言っていたような気がする。
私は何も答えずただ一点を見つめていたと思う。

家に向かった。
あるものが来ているか早く確かめたかった。
家の扉を開け黒い封筒が来ているか確認する。
封筒はなかった。
平凡な日々が数日過ぎた。

私は刺激を求め外をぶらぶらしていた。
何か物足りない。
丁度お昼の鐘が鳴り昼食をとるため家に帰ることにした。
マンションの入り口に入ろうとした時、視線を感じた。
視線の方を見て私は喜びに満ちた。
その人物は手にナイフを持っていた。
健二がいた。
私はカバンにしまってある包丁を取り出そうとしていた。
その行動を邪魔する声が聞こえた。

「君何をやっているんだ!」

二人の警官が健二へと向かっていた。
健二は逃げ、二人の警官は健二を追っていった。
もう一人ほっそりとした警官が遅れてやってきた。

「君大丈夫か?」

「大丈夫ですよ」

私は心の中で舌打ちをした。

『なぜ邪魔をする。邪魔をするな。』

数十分くらい過ぎ、健二を追っていた警官が戻ってきた。
どうやら健二は捕まらなかったようだ。

「丁度君のマンションの周りを巡回する回数を増やしていて良かったよ。」

「なんで回数を増やす必要があるんですか?」

「念のためにね。」

もしかしたら警官が私の家を調べ封筒を持っていったのかもしれない。

「私の家に封筒が来てなかったですか?」

警官は一息つき言った。

「白い封筒と黒い封筒2通来ていたよ。」

その手紙を見せてもらうためにパトカーに乗った。
白い封筒には【祝】と書かれていた。
中身を見る。

1/1
僕は殺人者に幸せを与えた。
みんな幸せ。

黒い封筒の中を開け中身を見た。

1/1
幸せは簡単には与えられなかった。
殺人者は幸せがくるのを待っている。
僕も待ち遠しい。
はやく幸せになりたい。

「なんでこの手紙が来ていたこと言ってくれなかったんですか」

「君の治療に良くないと思って。家族にも相談してその方が良いと言ったんだ。隠していてすまない。」

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  • 匿名 より:

    長いしつまらない

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