洒落怖
深夜のバイト

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以下、コピペ
僕が学生の時の話です。
当時僕は女性のお客様を相手にするアルバイトをしていました。

正直、最初の三カ月ほどは割に合わないもの(月10万の固定給で雑用もやらされる)
でしたが、ランクが上がり、お客さんの指名がもらえると
軌道に乗り一気に楽になります。
某店みたいな永久指名とかわけの分からん制度もありませんでしたw

ある夏の日、「急遽店の改修のためスタッフは休み、キャストは他店ヘルプ」
というそっけないメールを店長から貰いました。
他店は知りませんが、僕のバイトしていた店は、
基本的には全員で店を回していたので、呼び名で一軍二軍選手を分けていました。
完全なスタッフ要員とヘルプとか雑用とかの間接的に売上に貢献しているのを総称してスタッフ、
売上に直接貢献していていてさらに売上トップ5人がキャストです。
間接工、直接工みたいな感じでしょうかw
もっと簡単に言うと、スタッフはバイト、キャストはプロみたいなわけ方です。

メールを貰った時、正直、急すぎだろ、
と思いましたがなにぶん水商売と言うくらいですから、
色々しがらみやらなにやらあるのでしょう。
聞いたらいけないようなこともあるのでしょう。
しかし、コツみたいなもの、ある程度の太い客を掴みかけていた僕はここが
踏ん張り時でもあり、かつ仕事(?)が慣れてきた時なので
がっかりしていたのを思い出します。

330 本当にあった怖い名無し 2010/03/29(月) 18:18:44 ID:gn7JiTxT0
生活がバイトメインになっていた僕は急に数日間ヒマになりました。
もちろんメールで馴染みの方々に店が休みの旨を送る等のことをしますが、
やることがなくなりました。
私大文系の大学生の生活などこんなものです。

休み三日目のある日、バイトを斡旋してくれた先輩からメールが届きました。
「お前ヒマだろ? バイトやるから●●に集合。一時間以内に来いよ」
 
先輩w今何時だと思ってるんすかw常識考えてくださいよw
……とかは絶対言えないので速攻で準備。
結構粗暴なお方wでしたので、僕は恐々としながらも現地に向かいました。
二分遅刻した大罪で腿に挨拶という名のキックをいただきました。

「今からドライブ。お前このクルマ使え。俺はこっちで行くから」
バイクを指差しながら彼は僕に伝えました。

クルマはフルスモークの黒いレガシーでした。
同乗しない意味が分かりませんでしたが、免許を取って運転したがりな時期の僕は、
深く考えもせずに了解しました。

そのクルマの後部座席はガッツリと倒され、大きな荷物がありましたが、
青いビニールシートがかけられて中は見えません。
僕はそのクルマで、
先輩はバイク(当時流行っていたマジェスティというビックスクーター)
という不思議な組み合わせでドライブ&ツーリングに行くことになりました。
331 本当にあった怖い名無し 2010/03/29(月) 18:19:24 ID:gn7JiTxT0
ハンドルは鬼のように硬いわ、なんか変なにおいがするわ、
車高は低すぎてぎゃりぎゃりうるさいわ、
エンジンいかれてんじゃないか位のエンスト(オートマなのにw)率だわ、
クーラーはギンギンに冷えていて温度調節できないわ、
散々なクルマでしたが、ある程度慣れてくるとそれなりに楽しいドライブです。
タバコ吸ったり、コーヒー飲みながら運転がカッコイイと思っていたお年頃でしたw
結構な距離なのに下の道ばかりで少々時間が掛かりました。
信号で止まるたびにヘーゴフヘーゴフとエンジンが
じいちゃんみたいな咳をするのには参りましたw

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