洒落怖
島の祠

この怖い話は約 3 分で読めます。

616 591 sage New! 2012/09/23(日) 18:14:29.24 ID:Goy2a34Z0
私達が板をはがしてしまったこと自体は、それほど大きな問題ではないと言われた。
その時見えた白い顔についてはよくわからないとのことだった。
板は、直したとはいえきちんと封印されていないと困るので、
確認に行って来たのだそうだ。
そして、本題。私に憑いている霊は祓えるのかということ。
Hさん:まずは、やってみましょう。
私 :あの、お金はかかるんですか?
Hさん:ああ、半分は私のせいですから良いですよ。
そう言うと、私は別室に通された。
板の間に神棚の豪華版のようなものがあった。
Hさんが着替えてすぐに戻ってきた。
棒のさきに白い紙がついた例の道具を持っていた。
何かぶつぶつ言いつつ私の前でそれを振っていた。
しばらくするとHさんが、汗を滴らせながらこう言った。
Hさん:供養する方法を考えましょう。
よく意味がわからなかった。

617 591 sage New! 2012/09/23(日) 18:16:11.07 ID:Goy2a34Z0
Hさん:祓うこともできるかもしれませんが、鎮める方が間違いないと思います。
推測ですが、この女性は山陰地方から流れてきています。
多分○○のあたりだと思います。
そこで、女性を供養する方法を考えましょう。
A :祓えなかったんですか?詳しい場所がわからずに供養ってどうするんですか?
Hさん:霊が出るのは怖いと思います。ただ、命に関わるような感じはしません。
それならば、時間をかけてでも安全な方法が良くないですか?
私 :お祓いは危険なんですか?
Hさん:リスクはあると思います。
私 :わかりました。山陰地方の○○に行けば良いんですね。
A :え、ホントに行くのかよ。
私 :だって、しょうがないじゃない。
とりあえず、解決の糸口が見つかっただけで安心できた。
何より、私にはほかにすがるものがなかった。
次の日、私は山陰地方に向かう電車に乗っていた。

618 591 sage New! 2012/09/23(日) 18:17:32.58 ID:Goy2a34Z0
Hさんはついては来てくれなかった。
お願いしたかったが、さすがに無理があると思った。
いつでも連絡をください。とだけ言われた。
Aはついて来てくれた。心強かった。
*○という地域に着くと、全身に嫌な感覚が走った。
私はそこに座り込み、嘔吐していた。
すでに時間は夜の7時をまわっていたため、
予約してあったホテルに入った。
フロントで、近くのお寺や神社について聞いてみると、
大きなお寺なら…と△△寺というお寺を教えられた。
本当はここからが重要なんだと思うんだけど、
実はよく覚えていない。
お寺や霊場の情報はAが走り回って集めてくれたようだった。
私は精神的に限界で、ほとんど眠れず、ただAに案内されるところに
ふらふらと付いていく状態だった。

この怖い話にコメントする

島の祠