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ヴィグウウウウ!! ハァアア”ア”ア”!!!
唸り声も心の中だけではなく、耳でもはっきりと聞こえる。
こいつはヤバい・・・。
143 UG7s3h6G0 sage 2014/03/02(日) 04:05:21.42 ID:iedEthBy0
その時、また突風が吹いたかと思うと、そいつを覆っている霧と闇が荒れ狂うように動いた。
ゴオオオオオオオ
その瞬間、そいつは俺の目の前まで一瞬で来たかと思うと俺を覗き込むように、顔を近づけてきた。
段々とそいつの顔が見えてくる・・・。
!!!
知ってる顔だ・・・。
目が変わりすぎていて解らなかったが、そいつは紛れもなく火事で死んだはずの祖母だった。
144 UG7s3h6G0 sage 2014/03/02(日) 04:07:53.88 ID:iedEthBy0
英語が堪能で全て白髪で、いつも優しく笑顔を振りまき、会うといつもお茶でも飲まない?と言っていた
日本人ではなく西洋人のような雰囲気の祖母が、変わり果てた姿で俺を冷たい眼差しで見つめ、
首を左右に振りながらニタニタ笑っている。
表現しようのない形相で見ているだけで汗が出て涙が出てくる感じだ。
ヴググ…. ヴググ…. ヴググ….
ゴオオオオオ!!
また突風が吹いた瞬間、祖母は俺の首を掴み、俺は壁に叩きつけられ、軽々と持ち上げられた。
俺は身長184cmで祖母は150cmに満たないはず・・・。
だが、すごい力で身動きが取れない。
145 UG7s3h6G0 sage 2014/03/02(日) 04:10:19.29 ID:iedEthBy0
首も物凄い力で締め上げられている感じで、もう指が首に刺さっているような感じさえするほどだった。
さらにそいつを取り巻いている霧と闇のようなものが、俺にも纏わりついてくる。
ヴヴウ・・・ハァアア・・・。
ヴグウウ・・・ハァアア”ア”ア”
力はどんどん強くなっていく感じで、憎しみに満ちた目で俺を凝視して唸り声を上げている。
ダメだ・・・。
と思った瞬間、グアアア”ア”ア”ア!!!!
祖母が叫んだかと思うと手が離れた。
146 UG7s3h6G0 sage 2014/03/02(日) 04:13:09.38 ID:iedEthBy0
目を上げると、さっきまで見えていた灰色の霧のような首のない奴が、刀のようなもので祖母を刺している。
が、祖母は相変わらずニタニタ笑っているような顔で、その首の奴を掴んで押さえ込み始めたかと思うと、首の辺りを齧り始め、祖母を覆う霧と闇がそいつにも覆いかぶさっていく。
すると、その灰色のような奴が霧から徐々に姿が霧から具現化されいき、落武者のような姿が現れてきた。
やがて落武者の姿がはっきりするようになると、血も見えるようになった時くらいになると、落武者は力尽きたかのように倒れ、血塗れになった祖母はこちらを向いてこう言った。
自己紹介が自己紹介になってない
無駄に長い
いたたたたた