洒落怖
禍々しい箱

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お前も食わせろ・・・

147 UG7s3h6G0 sage 2014/03/02(日) 04:56:28.04 ID:iedEthBy0
また来る!そう思った瞬間に、後ずさった時、手に何かが当たった。
あの鉄の杖だった。

杖を手に取り、立ち上がり構えた瞬間、杖の先についている鉄の輪がガシャーンと音を響かせた。
その瞬間、祖母は少し後ずさり、唸り声を上げながら低く構えた。

この杖は・・・。
そうか、よく駅で見かけるお坊さんが持っている錫杖のようなものだと思い、胸の前で構えて色々なお経を唱えた。

148 UG7s3h6G0 sage 2014/03/02(日) 04:58:20.12 ID:iedEthBy0
昔、習ったことがある。
まずは胸の中に神様や仏様を降臨させ、日本古来からの5徳を持って相対する。

私を守りし神よ力を貸したまえ!
そして、生前の祖母の5徳を思い出しながら、お経を唱え、思い出す度に錫杖を振り、音を鳴らした。
祖母は次第に蹲っていったので、俺は少しづつ近づいていき、隣まで来た時には、元に戻って欲しいという願いを込めながら祖母を錫杖で打った。

うああ… うあああああ….

祖母を取り囲んでいた闇と霧が薄くなり始めたが構わず続けてた。

149 UG7s3h6G0 sage 2014/03/02(日) 05:00:12.68 ID:iedEthBy0
思いきり念じた。

あなたはいつもにこやかに微笑み、癒しを与え、何をした時も必ず味方でいてくれた。
迷った時、落ちている時にも、微笑みながらも力強く、あなたは大丈夫よ。正しいと思う事をしなさい。と励ましてくれた。
智に溢れ、色々な事を知っている家族随一の頭を持っているのに、いつでも誰にでも敬語で接してくれていた。
財布からお金を取った時でも、困ってる事があったらきちんと相談しなさい。と俺の事を叱らずに撫でてくれた。

生前の祖母を思い出しながら、涙を流しながら続けた。

あ”あ”あ”あ”ああああああ!!!

150 UG7s3h6G0 sage 2014/03/02(日) 05:03:19.85 ID:iedEthBy0
祖母が顔を上げ、天を見た瞬間、額の辺りに手を置いて念じた。
俺は大丈夫だから、成仏して。またあっちで会おう。

その瞬間、祖母の憎しみに満ちた目が和んだかと思うと、姿が消えた。
声が聞こえた。

ありがとう。そしてごめんなさいね。
でも、本当に強くなって・・・。
○○はね(私の名前だ)、魅入れられてしまってるの。
だから・・・。
○○さんのところに行き・・さい。
すぐにここから逃げ・・・。

声はそこで消えてしまった。

151 UG7s3h6G0 sage 2014/03/02(日) 05:18:39.81 ID:iedEthBy0
魅入られてる?何に?
っていうか、なんなんだよ・・・。
と、横を見るとまだあの落ち武者が倒れている。
しかも、あの祖母の周りにあった霧と闇が薄くだが纏っている。

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  • 匿名 より:

    自己紹介が自己紹介になってない 
    無駄に長い

  • 匿名 より:

    いたたたたた

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