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俺はさすがにつかれてきた手を耳から話した。
ドン!
俺は後ずさった。扉全体が揺れたのだ。
続いて、また扉が固いものにぶつかった音をたてて振動する。
体当たりしているのだ。
ノックといい体当たりといい、倉の外にいるモノが実体を持っているのは確かだ。
俺はすぐさまクワを持ってきた。
扉は尚も揺れている。俺はその前に立ってクワを構えた。
すると、鉄製であるにも関わらず、倉の内側に向かって扉の中央が盛り上がってきた。
俺は生唾を飲みこんで、一番奥まで退去する。
お札の一部が剥がれている。
ギシギシと音をたてながら盛り上がりはさらに増していく。
俺はその時お札の文字が蠢いているのを見た。
虫が這うように文字通しがぶつかりあい、恐怖と共に見入ると、最後には文字が寄り集まって、人間の顔を形作った。
それは何かを叫ぶように口を縦に開き、苦しみの表情を張り付けていた。
俺はすくみ上った。
扉の鍵の一部が今にも外れそうになっていた。
お札も半分がめくれて、風が吹くはずもないのに激しく揺らめいている。
札に現れた顔が叫んでいるような低い風の音が、俺の耳に渦巻いた。
俺の動悸は最大限にまで達した。
刹那、空気が振動した。
俺はその場にへたり込んだ。
恐る恐る扉を見る。俺は素っ頓狂な声を出した。
扉に異常はなかった。先ほどまで盛り上がっていたはずだったが何の変化もない。
ただ鍵は一部壊れていた。お札は完全に剥がれ落ち、焼けたあとのように黒く塗りつぶされている。
俺は肩で息をしながら立ち上がった。扉に手を触れる。
熱くもなく、柔らかくもないただの鋼鉄だった。
扉に耳をくっつける。
外からの音はない。やはりお札の効果だったのか、奴は立ち入れなかったようだった。
俺は確保していた寝床に行って横になった。
そして、恐怖で朦朧とする意識を越えて、微睡に落ちていった。
眼が覚めたのは朝の五時だった。
夏の早朝は幾分明るくなっているはずだ。
俺は扉に近づいて、耳をそばだてた。
何の音も気配もない。
俺は静かにカギを開けた。開いていくと、空虚な庭が目の前にあった。
大きく深呼吸して新鮮な空気を吸いこんだ。
俺はふと、刃物のことを思い出して、水を飲みにいくついでに包丁を取りにいくことにした。
あの魔法陣を途中まで完成させたのだから、最後までやり遂げたかった。
俺は台所にいって水を一杯飲んでから、何本かある包丁の一本を手にとって外に出る。
一先ず危機は乗り越えた。
昨夜の記憶は鮮明に蘇り、鳥肌となって俺を襲い続けた。
薄い光のもと、異世界から人間の世界に戻ってきたように感じていた俺は、安心して蔵へ戻る。
が、
「ううぅぅぅぅっぅぅぅぅぅぅぅ」
突如後ろの茂みから、うめき声をあげた黒くて細い物体が、地面を跳ねながらこちらに向かってきた。
中二?乙
長い上につまらん
序盤は面白かったのですが途中から中二病感がでてきて全然面白くなかったです。
コメント同意。婆のしゃべり方、標準語なのに「じゃ」とか不自然だし魔法陣のくだりはしっかり萎えて途中でやめた。中二病は早いとこ卒業しなね
面白かった
厨二好きなら面白いんだろうな
魔法陣あたりでファンタジー感満載
この程度で長いとかw