洒落怖
偶然

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444 偶然14 2009/05/04(月) 16:05:32 ID:a4hgF4Zj0
ともかくB、Dと合流し俺はこの事をBとDにも話した。
ハッキリ言ってバカバカしい話しだ。でもAは何処にもいない。
もう泣きたかった。
もちろんCを問い詰めたが、嘘をついてるようにも見えない。 確かにAの荷物もなかった。

明け方、とりあえず俺らは下山しその足でAの家へ向かった。
俺、B、Dはキレ気味。Cは若干震えていた。A家に着いたが誰もでない。自己中野郎は寝てんだろうと、キレ気味なまま俺らは家に帰った。
翌日、午前10時頃
俺ん家の電話が鳴った。Bからだ。
B「…ねぇどうしよう…」
俺「何が?」
B「イヤAのこと」
俺「あぁ…後でAんとこ行こうや」
B「イヤ違うんよ…お前ん家警察から電話あった?」
俺「何で警察なん?」「何なんよ?意味不明やん」
B「Aの事で…」
俺「だけんAがどしたんかちゃ!何よ?はよ言えや」

445 偶然15 2009/05/04(月) 16:06:34 ID:a4hgF4Zj0
B「Aが死んだ。昨日、自宅で首吊ってたって…」そう聞かされた。

俺は吐き気がした。ってか何でAが死ぬ?意味が分からなかった。嘘か?
イヤ、嘘をつく必要がない?俺の頭は混乱していた。

その後、俺の家にも警察から電話があり俺らは事情聴取を受けたが
遺書も発見されたため自殺という事になった。
警察「一応遺書も見つかって自殺って事なんだが、原因とか知らんか」
俺「…原因って?…そんなん分からんです僕にも…」
警察「A君に何か変わったこととかなかった?」
俺「…分からんですょ…」俺「あ、遺書。遺書には何て書いてたんですか?」
警察「ん~遺書ね、そばに木の棒が落ちてて紙が貼付けてあったんだよな。」
俺「棒?」
警察「そう。おかしいんよな。その棒に遺書らしき札のような紙キレが貼付けられてた」
俺「……で紙には何て?」
警察「う~んこういうのは言えないんだよ」
そんなやり取りを終え俺は家に帰された。

446 偶然16 2009/05/04(月) 16:09:32 ID:a4hgF4Zj0
そして俺は遺書の事を後で知ることになった。
これはDから聞いたので本当かどうかは分からないが、
その紙にはCの名前がぎっしりと書かれ最後の行は「駆除…皆ごめん」
で閉めくくられておりまた、Aの顔は変形しグチャグチャに歪んでいたらしい。

Cの名前だけ?違和感を持った俺らはCが何か知っているに違いないとCを問い詰め、
話を聞いた。
そして、俺たちはAとCだけが知る秘密を知ることに・・・。

Aは両親の離婚で引っ越してきたと俺らは聞かされていたが実は違っていた。
Aの母は亡くなっていたらしく、理由はよく分からないが、
霊園池のほとりにある桜の木で首を吊っていたとか。その第一発見者がAとCだった。
AとCは幼馴染で仲がよく、たまたま釣りに行った霊園池で見てしまった。
発狂したAの母親が首を吊る一連の行為を・・・。Cはあまりに突然の事で傍観するだけで、
隣にいたAは発狂したかのように突然笑い出し叫びだしたという。
それから数日後、Aは学校に来なくなり、Cもトラウマになっていたらしく、
Cは胸に抱える不安を取り除くように何故かもう一度、一人でその霊園池に行った。
 
その時見た光景・・・Aが一人、木に話しかけ狂ったように叫びだし笑っていたという。その光景が目に焼きついたCは軽い精神病にかかり、引きこもりになったが、Cの両親がその出来事を察知してか、Cは俺らの地区に引っ越してきたらしい。

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