洒落怖
偶然

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時間も調度イイ感じに12時を回ってた。暇になった俺らは、寒いのもあって小
屋に戻る事に…(小屋といっても灯もないちょっと広いバス停小屋み
たいな感じ)
話すネタも尽きかけた頃、Dが怖い話しをしようと言い出した。正直、ふざけん
な!怖いのヤダ!ってな感じだが、好奇心もあってDから順に一人ずつ、話しをする事になった。
今思えばここからがおかしい事の始まりだった。
(続く)

431 偶然3 2009/05/04(月) 15:44:38 ID:a4hgF4Zj0
D、俺、C、Bが話し終えたが正直どれも似た話で皆ゲラゲラ笑ってた。
そして最後Aの番になった。
D「さぁラストはスゴイの期待しとるけん(笑)」
A「…」
俺「はやく~」
A「…イヤや…」
B「何よそれ?話せや」
A「ん~止めよう…」
D「は?何でもイイから」
A「…」
D「もうイイわ」

沈黙が流れた。
突然Aが
「分かった…言う」「そのかわり人に絶対言うなよ…絶対やけな!!」

Aは話し始めた。

これはAの伯父に起こった話らしい。Aが以前、に住んでいた所の話。
Aが以前住んでいた所は(仮に)T区。山を挟んで発展した地区が俺らの住む(仮)Y区だ。
T区は山の反対側という事でかなりの田舎。Y区からT区に行くには峠を越える必要があり、その近くには霊園池があった。
その霊園池は何度かテレビも来るほど、巷では有名な心霊スポットだ。
その霊園池の見える峠道のふもとの地区にAは住んおり、彼の伯父や叔母といった親族もその地区にすんでいたが、
Aは両親の離婚をきっかけに俺らの住むY区へ父と二人引越してきた。
(話はここから。)

432 偶然4 2009/05/04(月) 15:50:13 ID:a4hgF4Zj0
ある晩、A家に伯父から遊びに行くという電話があった。
2時間後、A家に伯父が到着したのだが、明らかに様子が変だ。顔は蒼白、息を
切らしながら目が泳いでいたという。
変に思ったA父がどうしたのか伯父に聞いてみた。
伯父「…や、ヤバイ。どうしよう。え!?何よ?…何で」
A父「わけが分からん事言うな!落ちついて話さんか」
伯父「…お兄、変なもん見てもうたわ。お兄と昔、見た奴・・・」
その瞬間A父の顔付きが変わり「…言うな!おい!A!お前部屋に戻っとけ」
Aはそう言われ、部屋に戻ろうとしたが、話を盗み聞きしたらしい。
A父「・・・お前一から話せ」
伯父「…俺も昔の事で忘れちょったけど…こっち来る途中見てしまった。」
T区からY区へ来る途中の峠道。
車を走らせトンネルにさしかかった頃、信号待ちで、ふと運転席側の窓を見たらしい。
窓の外には真っ暗で静まり返った霊園池が見える。道路から10m程の崖下…
何か見える。池のほとりにある小さな井戸の所。何かいる。
伯父は窓を開け目をこらして見たらしい。
そこには髪の長い女らしき何かが井戸から水を汲み上げては頭から水を被ってい
る。時折り「ギャッギャッグァー」などと言いながら笑い声をあげている。
キチガイのように水を被っては笑うの繰り返し。
伯父が怖くなって車を走らせようとした時、突然そいつが「みーつけた!」
伯父の方を向き笑いながら何か叫びだした。

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