洒落怖
空き家の子供

この怖い話は約 3 分で読めます。

E介が帰ってきた日の夜、俺が自分の部屋で寝転がってメールしていると、一瞬

「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」

というあの声が聞こえた気がした。
びっくりして起き上がりカーテンを開けて外を見たりしたが、いつもの景色で何も無い、
俺は「気のせいかな?」と起き上がったついでに1階に飲み物を取りに行くことにした。

俺の家はL字型になっていて、自室は車庫の上に乗っかるような形になっている。
冷蔵庫からペットボトルのお茶を取り出し2階へ上がると、丁度階段を上がったところの窓の
カーテンの隙間から僅かに自室の屋根の部分が少し見えた、すると屋根の上に
何かがいる…
この前あんな事があったばかりなだけに、ビビりまくった俺が窓からカーテンを少し開
けて外の様子をのぞくと、屋根の上に和服を着た子供が両手を膝の上にそろえて正座
しているのが見えた。

それだけでもかなり異様な光景なのだがそれだけではなかった。
子供は体を少し前かがみにして下を覗きこむような姿勢なのだが、首のあるはずの部分から
細長い真っ直ぐの棒のようなものが1mほどのびていて、その先にある頭が俺の部屋の
窓を覗き込んでいた。

269 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/20(金) 21:01:37.39 ID:x83Y3WRH0

  即席aaで解り難いけどこんな感じだった
          __
        / \体\
      / 
   頭○    │窓

「ホホホ…ホホホ…ホホホ…」

という声も窓越しにわずかに聞こえてくる。
俺はあまりの出来事に声も出せず、そのまま後ずさりすると1階へ下りた。
寝ている親を起そうかとも思ったが、これで起してあれがもういなかったらそれこそ
恥ずかしい…
その時なぜかそう思った俺は、そのまま1階のリビングで徹夜した。
たしか朝4時過ぎまで「ホホホ…」という声は聞こえていたと思う。
翌朝、恐る恐る部屋に戻ってみたがあれはいなくなっており、室内にも特に変わった
部分は無かった。

その日の昼頃、自宅の電話に顧問の先生から電話があった。
この前の件で話があるからすぐに来いという。
昨晩のこともあった俺は、嫌な予感がして大急ぎで学校へと向かう事にした。

270 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/05/20(金) 21:02:19.49 ID:x83Y3WRH0

学校へ到着すると、生徒会などで使っている会議室に呼ばれた。
会議室に入ると、A也、B太、それにC広とD幸までいる、更にうちの学校とC広たちの
学校の顧問の先生たち、それと見た事の無いおじさんたちも数人いた。

まず顧問の先生のうち1人が話し始めた。
要約すると、E介にまた同じ症状だでたらしく、とある場所に運ばれたらしい、そして、
俺達に「昨夜おかしな事はなかったか?」と聞いてきた。
俺はすぐさま「昨夜のあれ」を思い出し、

この怖い話にコメントする

空き家の子供