洒落怖
黒いカーテン

この怖い話は約 3 分で読めます。

これは自分が体験した中で一番怖い、というか洒落にならなかったガチの実話です。
洒落怖じゃねーだろ!って突っ込みもあるかもしれませんがご容赦ください。

『おい!暇だし肝試ししようずw』

それはこのVIPのスレの一つのような一言から始まりました。今から6、7年くらい前の自分達は、週末にやることがなかったら肝試しに向かうような暇人全開な生活を送っていました。
その日も台風が迫っていたにも関わらず、そんなものはお構いなしに現地へと向かいました。
その日に向かったのはA県のOという地区にある廃墟、まあ自分を含めたA県のホラースポット好きの人間なら間違いなく知ってるメジャーな場所です。
車を一時間ほど走らせ現地に到着、自分、A、B、C、Dの五人は早速中へと侵入しました。
廃墟の中は重く暗く、夜なのと近くに街灯が無いのとを差し引いてもお釣りがくるくらいの雰囲気です。ですがそんな事は意に介さず自分達は進んで行きました。ちなみに以前一度来たときは地下の方だけを見て回ったのでこの時は屋上を目指す事になりました。

一階…

二階…

歩を進めるとようやく目的の場所らしき所に到着しました。
懐中電灯で照らすと、そこは一面の黒!黒!黒!

自分『…ああ、ここだな。』

わざわざ口に出さなくてもその場にいた誰もが理解していたのでしょうが、自分は思わず口走っていました。

174 本当にあった怖い名無し 2010/06/17(木) 16:34:44 ID:A+pWq0bNO
そこは二階と三階の間の踊場で、絨毯は焼け焦げ天井や壁は煤けていて、言うなればそれは焼死体の発見された現場の見本のような状態になっていました。
自分達がこの日この廃墟に向かった理由はこれでした。1ヶ月ほど前にここで焼身自殺をした奴がいる、という話を聞きつけたからです。
ソースは友達Aの会社の先輩がテレビだか新聞だかで見た、という微妙なものでしたが実際目の前にその光景が広がっているのですからまず間違いないはずです。
しかしいざ実際に焼死体のあった場所を見てみると、さすがに不気味さというか物悲しさとうか、様々な感情が生まれてきました。
と同時に謎の悪寒…

自分『なんか寒い…』

B『…俺も思った。』

D『霊がいる場所って寒くなるっていうよな…』

不思議と五人のうち三人が同じ悪寒を感じていました。しかしCの、

『いやいや、台風近づいてるせいで風めちゃくちゃ強いからだろ?』

という突っ込みで一気に現実に戻されました(笑)
考えてみりゃその廃墟は海沿いの高台にあり、潮風がモロに当たる場所、加えて部屋によっちゃ窓ガラスも割れてて風が通り抜け放題だしそりゃ夏場でも寒いわけですよ。
Cの一言で緊張が緩んだのか、その後は恐怖とは無縁な感じで建物の中を巡りました。

三階…

この階は特に見るべき場所もないからスルーして屋上に向かうか?という話になりました。
しかし廊下を歩いていると全員の視線がある部屋の入り口に集中しました。

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黒いカーテン