洒落怖
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つかれてる
この怖い話は約 2 分で読めます。
Dさんはおなくなりになっていました。
奥様は、Dさんの虚言癖に気付いていたらしく。
私を恨んではおらず。
アパートの中にいれてくれました。
墓前に手をあわせてから退くと、Dさんの残した手帳をみせてくれました。
そこには、やったおぼえのない、悪行が書き連ねられていました。
Dさんが転属させられたたのは2001年の春なのですが
かきはじめられていたのは、2001年の夏からなんです。
一緒にいるはずもないのに、なぜかわたしに仕事が奪われていくんですよ。
発狂っていう意味がわかりました。
そこで奥さんに今わたしがおかれている状況を話しました。
幻覚じゃなさそうな、祟りにあっていると。
そうしたら、奥さん、泣き出してしまわれてね。
「プライドの高いところがかっこいいとおもったのに。
みじめなところみせないでよ」
わたしももういちどDさんの墓前に向かい合って
「先輩の仕事のやりかたを勉強させてもらったから
仕事ができる人間になれたんじゃないですか」
以降、祟りはおこっていません。
クラブに一度顔をだしたら、彼女は笑ってくれました。
たぶん、もう、つかれてはいないんでしょう。
845 本当にあった怖い名無し sage New! 2010/06/08(火) 20:04:28 ID:m+mNMB9G0
新しい会社にうつってからは、努力を適度にするようにしました。
自分なりに反省したんです。しゃにむにになってやっていたことが
悪く思われるようなこともあるんだとね。
無理矢理蹴落とされたと感じさせることもあるんだと。
そうしたら、営業からは外されましたが
偶然ですかね、総務課にまわされました。
肩肘をはらずに仕事をしていますが。毎日が充実しています。