ストーカー・きちがいの話
ストーカー転じて・・

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するとKは驚く事に「あの子と別れてあたしと付き合って」と言い出した.

僕はまた呆れた。そして「なんなんだお前・・。もう俺にもあいつの前にも姿現すな。」
「警察には言わないでおいてやるけど、次変な行動したらただじゃおかないからな」
と言って去ろうとすると泣きながらKが「あたしの事嫌い・・?」と言った。
僕は振り向かずに「気持ち悪い。顔も見たくない。」と言ってその場を去った。

その2日後、Kが自殺した。
僕はその翌日Kとよくいっしょに来ていた友達からその話を聞いた。

Kは自分の部屋で眠剤やクラブで仕入れたであろうドラッグを大量にチャンポンして服用して死んでいた。
Kの部屋は無茶苦茶に荒れ果てていたらしい。

Kの死を聞いた翌日、変な夢を見た。
KとSEXをしている夢。Kは気持ち悪いぐらい満足そうな恍惚な顔をしていた。

するといきなり目の前が暗くなって「死ぬってSEXより気持ちいいよ。」と聞こえた。
そこで目が覚めた。僕は我ながら「なんて夢見てんだよ・・。俺はアホか」
と思ってうなだれた。目が覚めたのは仕事より6時間も前、再び寝ようと思ったが寝つけなかったので、しばらく部屋のサンドバックを叩いていた。

すると、トイレからゴボゴボゴボッ!!と激しい水音が聞こえ、次の瞬間バァン!!!と凄まじい音が玄関のドアから聞こえた。
「なんだ!!?」と思って玄関のドアを開く。誰もいない。

ドアには大男が殴ったかハンマーで殴ったような跡があった。

「誰だ・・!!?」と思ってマンションの下まで降りた。
しかしそれらしき人はいない。
「誰かに恨み買うようなマネしたか・・・?Kの友達・・?」
等と考えつつ部屋に戻ろうとした。が、ドアが開かない。
というより、ドアノブが強い力で押さえられている。

力には相当自信がある。が、びくともしない。
「誰だ!開けろよ!!」と怒鳴った。すると力がふっと抜けて、ドアが開くようになった.
警戒しながら玄関に入る。

「どんな奴だよ・・・。見つけたとしても勝てんのか・・・?」と考えていた.
空手のみならず格闘術全般にかなりの自信はあった。それでも不安があった。

とりあえず部屋を見渡し、トイレ、風呂、ベランダを調べた。
1ルームマンションだ。もう隠れるところなんてない・・・。
ベランダから逃げたのか?そう思い部屋に戻るとサンドバッグがグラグラ揺れている。

「なんで揺れてる?」と思った瞬間、急に強烈な嘔吐感や立ちくらみがして、膝をついてしまった。
前を見ると揺れるサンドバックから異様な程の埃が舞っている。

加えて頭痛もひどくなり、意識を保つのも困難だ。
「なんだこれ・・・やばい・・。今さっきの奴が来たら・・。」
と思い玄関に鍵を閉めに這って行った。

玄関にはKがいた。キャミソールのような下着姿だった。

Kは僕を見下ろしている。とても冷たい目だった。
僕はゾッとしながらも「なんだよ・・・。幻覚か・・・?」と無視して玄関の鍵を閉めようとした。

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