ストーカー・きちがいの話
ストーカー転じて・・

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「なんなんだよもう!!」と思いながら猛スピードで走って逃げた。
気がおかしくなりそうだった。

腕をつかんできた男から逃げてマンションにようやく戻ってきた。
部屋に戻り「クソ・・・・」と言いながらベッドに倒れこむ。
気を紛らわそうと思い、彼女に電話して気を紛らわせようとした。

幸いまだ起きていて、しばらく話した。
話していると、またトイレからゴボゴボゴボッと音がして、ドアを強烈な力で叩く音がした。「何の音!?」彼女が驚いている。

「・・・変な奴がいるのかも。ゴメンまた後で掛け直すから.」といった。
「ちょっとやだ危ないって!!鍵かけて部屋でいなよ!」彼女がいうが、「大丈夫。」といって切った。もちろん大丈夫じゃない。

でも鍵をかけて部屋でいてなんとかなるもんじゃないというのはなんとなくわかった。

僕は玄関に向かい、ドアを開けずに言った。
「Kちゃんか?」返事はない。構わず続けた。
「やっぱ俺を恨んでんのか・・・。」やっぱり返事はない。

急にまた気分が強烈に悪くなる。立っているのも辛い。
「話できないのか?前みたいな行動だけじゃなにがしたいのかわかんねぇよ」
返事はないが、続ける。しかしもう立っていられない。

「俺を殺したいのか」もう目を開くのもやっとだ。
「俺は死ねない」「俺死ねない」意識を保ちながら、何度も言った。
するとKの顔(ちょっとおかしかった)だけがぱっと目の前に現れ目を見開き、

「なんで」 とはっきり強めに言った。

心臓が止まるかと思った。俺は絶叫しそうになった。

「・・・・・っっ!!!」と絶叫を堪えて、Kから目をそらさなかった。
5秒くらい睨み合った後、Kの顔がふっと消えた。
最後に恐ろしい形相をして。
体に力が入った。だんだん気分も良くなり立ちあがり、

「色々やんなきゃなんねぇ事があるからだよ!!」
と僕はドアに怒鳴った。完全に気が滅入っていた。
彼女に電話をして「大丈夫だった?」と泣きそうな声の彼女に
「あぁ、酔っ払いだった。」と返すと「よかった~・・・。」と安心した声を漏らした。

内心「全然良くねぇよ・・・・。」と思いながら「心配しすぎだって~。」と返した。
その夜、またKとSEXする夢を見た。

前と同じ気持ち悪いくらいの満足そうな恍惚な顔をしている。
今度は目の前が暗くならずに、「死ぬって気持ちいいんだって。」と言われた。
その後また目の前が暗くなって、「好き」という声が聞こえた。

そして目が覚めた。「うるせぇよ・・・」と言葉が漏れた。
恐怖と怒りで胸くそが悪かった。

とりあえずKの怨念は洒落にならないと思ったので、僕はクラブ関係者で霊に詳しい人に話をきいてもらった。
その人はKを知っている。

「あ~あの子完全に○○にベタボレだったもんねぇ。」と言っていた。
今まであった奇妙な体験、夢の話まで全て話した結果。
「お祓いしよう」ということになった。

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