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555 本当にあった怖い名無し sage 2008/12/15(月) 03:43:07 ID:eNlFIzB1O
長文慣れてないもんで見苦しかったらすまん。
で、先に言っておくが特にオチはないw
小学4年位だったかな?
当時俺は10階建てのマンションの8階に住んでた。
当然のように、家に帰るにも、学校に行くでもエレベーターを使ってたんだが、ある日学校から帰ってきて、いつも通りエレベーターに乗ったんだ。
当時は携帯なんか持ってないし、市の端に住んでたのと、一人で帰るのを好んでた俺は、いつも一人でエレベーターに乗ってた。
自宅のある8階まで息を止めれるか?
とか
目を閉じて、8階を感覚で当てる
556 本当にあった怖い名無し sage 2008/12/15(月) 03:46:48 ID:eNlFIzB1O
みたいなしょーもない事をやりながらw
しかしその日はいつもと違った。
エレベーターの中の空気が…
密度が高いと言うか、妙に圧迫感があったんだ。
だからといって、乗ってしまった後だし、もう扉は閉まっている。
どうしようもなく俺は8階のボタンを押した。
(早く、早く…)
俺は一刻も早く家にいる祖母の顔を見て、安心したかった。(親は共働き)
エレベーターは順調に昇って行く。
2階…
3階…
4階…
5階…
6階…
その瞬間だった。
557 本当にあった怖い名無し sage 2008/12/15(月) 03:54:46 ID:eNlFIzB1O
前触れも無しにいきなり全身の毛穴が開く、鳥肌が立つ、冷や汗が止まらない。
直感的にヤバいと思った。
なんと言えばいいかわからんが、恐怖じゃないんだ。
例えるなら家族で海外旅行行ったのに、自分だけ迷子みたいな。
頭ん中は
(このままじゃ帰れない!)(どうしよう!)
と何故そう思ったかはわからないが、この2つがぐるぐる回っていた。
ふと7階で扉が開いた。
唐突に、機械音と共に開く鉄の扉。
その先はいつものマンション…
10年住んだマンション…
何度も乗っているエレベーター…
見慣れた7階の風景…
だけど…
559 本当にあった怖い名無し sage 2008/12/15(月) 04:07:00 ID:eNlFIzB1O
(違う!!ここは7階じゃない!)
確かに見慣れた風景なのに、何かが違った。
あくまで「何か」としか解らなかったが、確実にこのままでは家に帰れないと思った俺は、そのままうずくまり目を瞑った。
とにかく見ちゃダメだと思った。
早く帰りたくて、帰りたくて、心の中で(ばあちゃん、ばあちゃん!)と呼んでいた。
561 本当にあった怖い名無し sage 2008/12/15(月) 04:10:30 ID:eNlFIzB1O
どれくらい時間が経ったんだろう…
エレベーターの扉はいつも通りの間隔で閉まり、普通に動き、普通に止まった。
結局顔をあげなかったので、8階に着いていたかはわからなかった。