洒落怖
怪談テープ

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A君にテープを渡した翌日はバイトが休みで、行く所も無くて家に居た。
今日は寝ていよう、そう決めていたが、突然バイト先から電話がかかってきた。
「今日、出られないか?」
理由を聞くと、A君の母親が亡くなって、彼が来られなくなったと。
断る程の用事もないのでバイト先に向かった。

数日が過ぎ、A君はバイト先に戻ってきていた。
「すいません。これ、忘れてました。返します。」
その手には例のテープが。その日のうちに聴いたのだけれど、その後のゴタゴタで忘れていたと。
怖かったですよ、などと話をしていたらB君が話に加わってきた。
「俺にも貸してよ」
B君にそのままテープを渡した。しばらくは聴きたく無かったのだ。

189 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/03/06(火) 23:39
今、これを読まれている人は「リング」を思い浮かべていることでしょう。
似てるかな、パクリだネタだと言われそうだ(苦笑)。
でも今から13年前に、ホントにあった出来事です。信じてね。
これを元に小説でも書いてたら・・・、ダメか。文才無いし。
その時はテープを貸したことと、彼の母親が亡くなったことなんかが結びつくわけが無い。
だから何も考えずに、そのテープを別の人に貸してしまった。

B君の家では、テープを聴いた翌日におばあさんがお亡くなりになりました。

その後、テープはどうなったか?
記憶の限りでは、実家のあの自分の部屋のどこかに今もあるはずである。
B君からテープを返された時から、誰にも聴かせないつもりで、どこかにしまったはず。
捨てるのも消すのも怖かったしね、なんとなく。

A君も、B君も自分の意志で聴いたんだし、そんなわけないから。偶然だよ。と
言ってはくれたものの、その時期はちょっと落ち込んでた。
結局、自分じゃ怖くて聴けなかったから。

長ーい駄文、失礼しました。

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