洒落怖
色街

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957 946 sage 2007/05/08(火) 00:04:22 ID:GNRW9eX20
部屋に戻ると少し飲んでほろ酔い加減の彼女がしな垂れかかって来て「エッチしよ」と言うので布団の中でウフン・アハンとじゃれあっていた。
やがてマジモードに入り、そろそろイきそうになってきたところで不意に背筋をゾワゾワっと逆立てるような感覚が走った。
物凄く嫌な感覚だった。
そのまま果てると私は彼女に腕枕しながら眠りについた。
夜中に私は妙な感覚で目が覚めた。目が覚めたといってもかなり寝ぼけた状態だったが。
キスされたり体のあちこちに舌を這わされる感覚がした。
やがて彼女が体をを沈めて来る感覚がしたので起きようとしたが体が動かない。
ええ?っと思って目を開けると私の体の上で身を沈めていたのは彼女ではなく、例の白いキャミソールの女だった。
私は女と目が合ったまま視線を外す事ができない。
女の真っ赤な唇がニイッっと笑った。
私は悲鳴を上げようとしたが、その悲鳴は女の唇に塞がれた。
意識が遠くなり、私は気を失った。
帰りの車の中で私はグッタリしていた。
彼女は「車酔い?大丈夫」と心配したが「大丈夫」と答えるしかなかった。

958 946 sage 2007/05/08(火) 00:04:57 ID:GNRW9eX20
温泉旅行から帰ってきて私と彼女は忙しさもあって、遭ったり電話したりする機会がなかった。
2週間位経ったか?
週末、仕事が早く終わった私はバイクを車検に出す為にショップに向けてバイクを走らせていた。
すると対向車線に見慣れた赤い車が信号待ちしている。
私はクラクションを鳴らして手を振ったが彼女は気付かない。
やがて信号は青になった。
クラッチを握り、ギアをローに入れようとした瞬間、私は見た。
彼女の車の後部座席に例のキャミソールの女が座っていて、私の方を見て笑ったのだ!
ショップに着いてすぐに私は彼女の携帯に電話を入れた。
しかし、携帯は繋がらず「この電話は現在電波の届かない所に・・・」のアナウンスがあるだけ。
自宅に何度電話しても話し中。
私はショップで借りた代車を彼女の自宅へと飛ばした。
しかし、ガレージに車はなく、呼び鈴を鳴らしても誰も出てこない。
連絡が取れないまま月曜日になった。
残務を終え帰り支度をしていると携帯が鳴った。
携帯に出ると地元の友人が凄い剣幕で「お前何やってんだよ!##ちゃん事故ってヤバイって。
早く@@第一病院へ行け。急げ!」
私はタクシーを捕まえて病院に向かった。
病院に付くと彼女の両親と連絡をくれた友人がいた。
彼女が事故を起した現場が偶々友人の職場の目と鼻の先だったのだ。
事故った車はグチャグチャで、車外に救出された彼女は救急車でサイレンも鳴らさずに搬送されたのだという。

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