洒落怖
廃屋探検

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296 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/08/04(木) 18:16:47.21 ID:3DZWAX040
>>290
突撃DQNで思い出したコピペ?張るわ
シリーズっぽいけど出典不明、初出のはず

零感の俺を心霊スポットに散々連れまわした友達の話

大学時代、バイト代を貯めては、地方の廃墟に遠征したり、野宿したりしてた。
元々興味こそあれ、仕切るのはほとんどがその友達。
面倒だったり、金の都合がつかない時は断ってたんだが、2回生の秋ごろ、どうしても行きたい廃屋があると言われた。
金は俺がほとんど出す、ってしつこいので、なんとか親に仕送りを前倒ししてもらって一緒に行った。
気分が乗ればそのまま廃屋に泊り込みなので、移動はレンタカー。
免許持ってるのはこいつだけなんで俺はひたすら盛り上げ役に徹した。

目的の廃墟に着いて、車で周りを散策。山というか林みたいなところで、人家はまるでない。
林に囲まれた草むらの端に、ポツーンと廃墟がひとつだけある。
すでに噂になっているのか、近所のガキの仕業か、廃墟まで人が踏み込んだ通り道ができている。
錆びた古い空き缶や、色の変わったコンビニ袋、よく分からん木材やらが散乱。
俺の地元にある廃墟周りもこんなもんだな、別に普通だと思いながらずんずん奥へ。
草だかゴミだかよく分からん柔らかいものを踏みながら、家の玄関?付近に到着した。
廃屋は元々建売の一軒屋という風情。骨組みはまだしっかりしてるが、窓とドアは、枠ごとどっかいってる。
夜中に懐中電灯で照らすと、家の形をした生き物がぽっかりと口を開けてるような、そんな感じ。
極度のビビリとまではいかないが、それなりに重い空気を感じてじっと外から眺めてた。
かすかに虫の鳴き声が響くだけで車の音なんかしない。耳鳴りがしそうなほど、今いる場所が狭苦しく感じてきた。
どうしたものか、と友達を目で追うと、何の前触れもなく友達が中に入っていった。
おいおい、と思わず声かけると「だってチャイムないんだもん」とか訳分からんことを言う。

297 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/08/04(木) 18:17:32.55 ID:3DZWAX040
建売の住宅だけあって、部屋数は大したことない。玄関らしきドア(ないけど)越えると、廊下がまっすぐ。
左手にトイレと風呂。トイレの洗面台は鏡の破片らしきガラスが散乱してて、先客の存在を感じた。
風呂場は白いタイルのせいか綺麗目に見えたが、浴槽にガラクタというかゴミがお湯のかわりにこんもり入っている。
シャワーのホースが壁にきっちりとかかったままなのが妙に印象的だった。
埃と泥まみれの畳が敷かれた和室が二部屋、廊下の突き当たりにリビングだかダイニングだか広めの部屋。
台所のシンクや家具は一切なく、カウンターらしきものからダイニングキッチンってやつかな、と思った。
点々とゴミが散らばるのみで、広いというより侘しいという表現がしっくりくる。
その部屋の壁に2階へ行く階段。手すりのようなものがあってもよさそうなものだが、壊されている。
幅も狭いし床抜けたらいやだしそーっと登ると、友達が鼻で笑ったのがイラっとした。別にビビってはいない。

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