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・・・泣き女はただ、砂利にうずくまってひたすらに鳴いていた。 時折、砂利を手で掬い上げては、四方に投げ飛ばしていた。砂利の音はこれだった。 あいつが近づいてきていると思ったのは私の勘違いだった。
「おぉぉぉ・・・うぉぉおお・・・。」
その姿は、なんとも憐れで、とても哀しそうだったのが今でも目に焼き付いている。 私は、どっときた安堵感とその異様な光景にただただ呆然と立ち尽くしていた。 家に入ることも、怒りの絶頂にいた母が自分の前にいたこともすっかり忘れて。
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