洒落怖
義母の宣言

この怖い話は約 3 分で読めます。

48 3-1 sage 2009/06/04(木) 12:56:39 ID:jkkzaS5F0
数日前の実体験です。(長くなるので分けます)

知人のおばあさんが我の強い恐い人だけど、自分の母親の話をする時だけは顔つきが
穏やかになる。
その人から聞いた昔話が原因。

そのおばあさんの母親、(仮にAさんとする)は、おばあさん含め6人の子どもを産んだ。
6人目の男の子どもが2歳の頃に、Aさんの実母が病弱で、危篤を報せる電報が来たそうな。
けれど直ぐには実家に帰ることが出来ず、結局実家に帰れた時には、実母は亡くなっていたらしい。
Aさんは元来気が強く、性格もきつい人だったらしいが、実母の死に目に立ち会えなかったことが
悲しくて、夢でも良いから会いたいと願っていたそうだ。

そんなある日、願いが叶って母親が出てくる夢を見た。
ところが、夢に出てきたのは実母じゃなくて、旦那の母親、つまり義母(姑)に当たる人。
しかしこの義母は、旦那が14歳の頃に既に亡くなっていて、写真でしかAさんは知らない。
その義母が夢に出来てこう言った。

「もう既に息子の籍(鬼籍?)は此方の世界(あの世?)に用意してあります。
49歳になったら息子を迎えに来ますからね」

つづく

49 3-2 sage 2009/06/04(木) 12:57:23 ID:jkkzaS5F0
つづき

当時Aさんは40代前半で、旦那さんは47歳だったとのこと。
子ども6人居て、一番下の子がまだ2歳だったAさんは、
『未だ主人を連れて行かれては困ります。どうか下の子が一人前になるまで
迎えにくるのを待ってください。私はその為なら、不足を言いません。
人に尽くしてこれからは生きます』
と誓いを立てて、毎日仏壇に手を合わせながら祈り続け、自分の幸せなんて顧みず
時には訪問販売とかの詐欺に遭ったりしても、人に蔑まれたり、厭がらせを受けたりしても、
『人を恨んだらその分自分に返ってくるかも知れない。私の所為で
主人の寿命が縮まるかも知れない』
と思って、それまでの気の強さが嘘のように慎ましく生きたらしい。
当時、子どもが一人前になるというのは、成人、ではなく、結婚して家庭を持つということ。
それから20年後、22歳になった春に結婚した下の子どもを祝った年の秋口に、
突然何の前触れもなく、旦那さんは亡くなったという。
つまり、67歳まで生きた訳だ。
旦那さんが亡くなったのは悲しいことだったが、義母が祈りを聞き届けてくれたのかと
思ったAさんは、それからも自分の生き方を変えることもなく、
90歳くらいまで生きたらしい。

まだつづく。

50 3-3 sage 2009/06/04(木) 12:58:15 ID:jkkzaS5F0
そんな話を突然聞かされて、訳が分からないまま自分は、「はぁそうですか、凄い話ですね」、と
相槌を打ってただけなんだけど、ぶっちゃけどうでも良かった。

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