洒落怖
二人の親友

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580 二人の親友 旧々吹上トンネル6(終) sage New! 2010/09/05(日) 16:47:20 ID:4VKz7JIe0
後発組はもめているケイタとその彼女が落ち着いてから行くというので、とりあえず携帯番号だけ交換し、俺達三人は先にその場を後にした。
けもの道の途中に真新しいピカピカの軽自動車がとまっていた。
どうやらあの六人組はこれで来たようだった。
狭くて俺立ちは断念した道を、まったくよく登ってくるもんだ。
そうして俺たちはまた先ほどと同じ座席に座り、道を下ってファミレス身向った。

車内でドッキリの成功に沸きながら、あの子がかわいかったとか、あの子は少々痩せすぎだとか、
ガキのくせに車持ってるなんて生意気だとか、ケイタはヘタレ過ぎるとか談笑していると、
ぎゅうじがこう言って首をかしげた。

「ところで俺達三人とバックだけでもきついのに、あいつらはどうやって六人もあの車に乗ってきたんだろうな?」

「そりゃぁお前……」
そこまで言って俺もてっちゃんも言葉に詰まった。

そして僕らはファミレスによらずにそのまま猛スピードでてっちゃん家まで帰った。
結局その後携帯に着信はなく、
こちらからかけても、彼らは電波の届かないどこかに今もいる。

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