洒落怖
父にしか見えない

この怖い話は約 3 分で読めます。

全然怖くはないが、昔経験した事を投下。

当時俺は幼稚園年長。
とある日に箱根へ家族旅行に行く事になった。
家族構成は俺、母、父、兄、祖母。
ちなみに天気はあいにくの大雨だった。

家を出て、箱根の旅館?に行く為に山道を車でドンドン登る。
ひたすら登る。。。
雨は次第に横殴りの雨へと強くなっていく。

1時間程走った時だろうか・・・
父「ん?」
母「どうしたの?」
父が何かに気付くと少しずつ車が減速していく。
祖母以外は不思議な顔をしていた。

838 本当にあった怖い名無し 2011/03/01(火) 12:48:10.53 ID:CToplEI+O

減速した車は小さな脇道に停車する。
・・・が、脇道にぴったり停車した訳ではなく、スペースが程よく空いていた。俺や兄は「父さん立ちションにでも行くのかな?」
「雨降ってるのに?バッカじゃねーのーw」
っと、笑って話していたその時だった。

父が車の窓を開ける。
「ウィィィーン。」
父「大丈夫ですか?」
母「・・えっ?」
助手席に乗っていた母は驚いて言った。もちろん俺や兄も驚いた。

父が誰かと喋っている。

こんな会話だった。
父「こんな雨の中、傘もささないで歩いていたら風邪引きますよ?」
父「この先も山道ですから一緒に乗って行きますか?雨も強いですから。」

俺や兄が父に何か言おうとすると、祖母が
祖母「ダメ・・・静かにしなさい。」
俺、兄「なんで?」
祖母「お願いだから・・・ね。」
と、祖母は笑って言った。

843 本当にあった怖い名無し 2011/03/01(火) 13:10:10.73 ID:CToplEI+O

誰か?と数分会話した父は車のドアを開け、脇道の木にそっと傘を立てかけた。父「気をつけて下さいね。迎えが来るとはいえ、山道ですから。でわ失礼します。」
と言い、車に戻り、運転を再開する。
俺や兄は何度も後ろを見て先程の脇道を確認するが、何もない。
脇道が見えなくなったところで俺や母は父に聞く。

「誰と話してたの?」

すると、普通の顔で
父「ん?若い着物を着たお姉さんだよ。雨でびしょ濡れだったから途中迄一緒にと思ったんだ。けど、お前達はなんで何も言わないんだよw父さん恥ずかしいじゃないかw」
「しかし、大変だなあ。若いのに片方の目が失明してたみたいだよ。」

母、俺や兄はゾッとした。自分達が見えないだけに、より怖かった。
しかも、まさか旅行の最中にこんな事が・・・。
俺はこういう体験初めての事だったから当初かなりビビってたと思う。
祖母は初めから分かっていたみたいだった。
怖がっていた俺や兄に祖母が
祖母「大丈夫よ。悪い人じゃないから。」
と言ってくれた。

それから約20年。
あれから奇怪な出来事を数回体験した。
もしかしてあれが引き金になったのでは?
と、考えてしまう。
まあ気のせいかもしれないがw
長文、文章グダグダでスマソorz

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