子どものころの怖い話
とんでもない廃屋

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この状況で、なぜそんな事が言えるのかといえば家のセンス、その一言に尽きると思う。
外見は普通だったが内装、家具が違う、子供の自分に何が分かると思われるかもしれないけれどその短い人生しか歩んできていない
子供でさえも理解できるほどすべてが美しかった。そうなるとさっきの写真も意味が違う、部屋いっぱいの本、ファイル、実験器具、
きっと必死に医学を学び人を救う事に尽力していた、そう思わせるものっだったと思う。友達は何の根拠もなく「頭のおかしい医者が住んでいたんだ!」
などと周りの友達に演説していたがそんなことはこの家全体を見ていってほしい、素直にそう思っていた。

257 本当にあった怖い名無し sage 2013/10/14(月) 08:23:05.57 ID:SHSKxkAB0
後から考えれば「家全体をみていってほしい」という思いはこの時友達ではなく自分に向けるべきだったと思う。
友達も写真やファイルを見ることに飽きてきたらしく、そろそろ暗くなるし早めに探索を終わらせて明日また来ようという事に。
だが、みんなと探索をしているとおかしな事に気づいた、一人の探索では家具や内装などのデザインばかりに気をとられ意識していなかったが
普通は在りえない違和感、

二階への階段が無い。
小さな脳みそを働かせ出た結論、外側を見て回った。きっと外から上がるタイプだ。
・・・・・・無い、外にも内にも。
いっとき家の中を探すと二階への通路自体は見つかったんだけれど、それが余計に不安と好奇心を煽ってしまう結果になる。
二階への階段は取り外され、階段が本来通るはずの場所は鉄板で塞がれていた。
それが分かった瞬間、門限という言葉は俺達の頭から消えていたと思う。

260 本当にあった怖い名無し sage 2013/10/14(月) 08:33:02.11 ID:SHSKxkAB0
とにかく二階が見たい!そう思い始めたら妄想が止まらなくなってしまって、
「絶対やばいって、本物の死体とかあるかも!」
「やっぱ頭のおかしい医者がやばい研究してたんだって!」
みんな口々に自分の妄想を吐き出し始めて、最終的には自分たちで作っていた縄梯子で
二階に上ろうという事になった。外側から上がるためまずは家の周りを偵察、登りやすそうなパイプを見つけた。
一番は木登りが得意な俺が雨樋のパイプを伝い、上へ。
思っていたよりずっと簡単に登れたんだけれど気になることがあった、二階の窓から中が一切見えなかったんだ。
窓を良く見ると新聞や雑誌がマジックで黒塗りにして何重にも貼り付けてあり、
一筋の光さえ通したくない
そんな意思を感じさせる気がして、みんなが登って来れる様、梯子を架けてあげたが、
全員が登りきるまでの間どうしてもその事が気にかかっていた。
屋根に登り切りいよいよ二階の部屋に乗り込むことになったが、窓の事を話すとみんな不安になったらしく多数決を取ることに。

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  • 匿名 より:

    廃屋に入りたがる輩はガイジ

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