この怖い話は約 3 分で読めます。
O:「何も見てなかったって言ってました」
B:「だとしたら安心だけど油断は出来ないな」
O:「こっちはこっちで何とか出来るとは思うんですが」
B:「じゃあ、T(本家の屋号)に行くから」
J:「お願いします」
みたいな感じ。
もっと沢山話してたんだけど、こんな感じでした。
で、爺ちゃんが俺にね、話してきたの。
俺の言葉で話しちゃうから、この通りに話していた訳じゃないけどね。
内容的にはこんな感じでした。
「お前はこの家の造りはだいたいわかるだろ?部屋が何個ある?その部屋で物置にしてる部屋があるだろ?その部屋の奥に襖があるだろ。そこには昔から近付くなとは言われてたと思うけどな、そこの襖がちょっとだけ開いたんだ、最近。そこにはな、錆びた槍の先がしまわれてるところなんだ」
ってね。
本家の部屋は8つくらいあって、縁側が2こある不思議なつくりなんだけどね、俺が本当に小さい時から言われてたのが、裏の縁側に回るなってことと、物置の部屋には行くなって事。
まぁ物置にしてる部屋なんて確かに暗がりで薄気味悪いから行かなかったんだけどさ、そうやって言われてたの。
その奥に襖があるのはなんとなーくは知ってたんだけど、その前には荷物やら何やらが山のように置かれてたから、行くにも行けないようになってたんだよね。
俺は薄気味悪いから物置部屋には近付きもしなかったし、そんな襖のことはどうでもいいと思ってた。
今これ書きながら考えると、あの荷物群は絶対に意図的なものだったんだろうなって思う。
で、また爺ちゃんが
「その槍の先はな、爺ちゃんの爺ちゃんの爺ちゃんのな、ずっと昔からあるもんなんだ。
爺ちゃんもな、前からあれは近付いても見てもダメだってお前くらいの時には言われてたんだけどな。
近付くなって理由は定かではないけど爺ちゃんが爺ちゃんから聞いた話だとな、あの槍は昔、ここで飢饉があった時にあの槍でみんなどんどん死んでいったんだ。
何であの槍で自殺したのかは分からないけど、そうやって爺ちゃんは聞かされた。
聞かされたのはお前よりもっと大人になってからのことだったんだけどな。
実際はどうかは分からん。
その槍は昔からこの家が預かることになっていてな、お前もわかるだろ。
ここら辺で中心的な家がここだってことくらい。
だから、その槍の先を預かってるんだ。
押入れの中にただ槍の先がコロンって転がってるだけなんだが、本当に危ないものなんだよ。
襖にはおまじないがしてあって、開かないようになってるんだ。
もちろんこっちから開ける事は御祓い(?)の時以外は絶対にないからな。
お前も見たことあるだろ。
坊さんがたまに来て物置部屋に入っていくの。
あれは御祓いをしていたんだよ。
お前ら子供には見せちゃダメだって坊さんから言われてたしな。
お前も坊さんから爺ちゃんや伯父さんから言われた通りなことをそのまま言われたことあるだろ?
物置部屋には近付くなって。
けど、いい子だったよ、お前は。
ちゃんと近付かなかったしな。
お前の父ちゃんは悪がきだったから子供の頃近付いて襖付近まで行ってしまって、その後大変だったんだ。
とにかく、大変なものが入ってるんだよ。
そっから先は婆ちゃんに聞け」
