オカルト版まとめ
不可思議な体験、謎な話

この怖い話は約 3 分で読めます。

「悪いけど、○○、お前はもうお父さんのところへ帰れ。もうここにおっちゃいかん」って言ったときは本気で絶望したな

ここからは、俺が大きくなってから聞いた話だが、この土地はずっと昔に子供の神隠しが多発してた場所なんだと
どうやら、友達が少ない子ほど神隠しにあいやすいという伝説があったらしい。そして神隠しにあう子は居なくなるちょっと前から原因不明の体調不良に襲われるんだと。
でも爺ちゃんはどうせ、友達を多く作るための方便と思ってたらしい。だけど神隠し云々に関わらず爺ちゃんは当時の俺をどうもおかしく感じたらしく、帰らせることにしたと。

駄々はこねたものの結局は一週間後に帰ることになってしまった。

292 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2011/10/07(金) 01:32:54.92 ID:UMRq7nJc0 [4/4]
>>291の続き
帰ることが決まった一週間、おれは家を一歩も出ることが出来ずずっと家の中に居させられた
婆ちゃんは相変わらず不安そうだったが、俺はお姉さんに会えなくなることをずっと悲しんでた。
そして帰る当日の朝、親父の迎えを待ちながら、庭の縁側で泣きながらうずくまってると、突然お姉さんがひょっこり現れた
おかしいとは思いつつも恐怖とかは微塵も感じなかったな。
「○○君、どうしたの?」って、いつものようにやさしく話しかけてきた

俺はもう帰らなくちゃいけないことを伝えると、寂しそうに

「そっか・・・でもそれがいいと思う。」
「大丈夫、お姉さん遠くで応援してるから・・・」って言った

最後に俺が、ここに来たらまた会えるかって聞くと悲しそうに首を横に振って歩いて庭から出て行った
それから家に帰った俺は何故かいじめにも遭わなくなり、体調もよくなり、普通に暮らすようになった。
でもあれからは一度もお姉さんとは会ってない

これが俺の話の全部。結局お姉さんは何者かわからなかった。幽霊かもしれないし、神隠しの使者かもしれない、神隠しから守ってくれたのかもしれない、普通の人間だったのかもしれない
昔の話だから所々違うかもしれないが、本当に不思議な体験だった
今思うとちょっと怖いが、当時はお姉さんのことを怖いとは思わなかったな。

俺が十数年前本当に体験した話です

長文すいませんでした。

293 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/10/07(金) 01:35:10.61 ID:G2QoYO5L0
>>292
乙~よかった

294 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/10/07(金) 07:51:17.93 ID:QoZfTI9kP
>>292
怖いような悲しいような、とにかく面白かった。乙

308 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/10/08(土) 00:12:42.35 ID:OtnbYGut0
>>292
読みやすくて
おもしろかった

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不可思議な体験、謎な話