オカルト版まとめ
不可思議な体験、謎な話

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575 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2011/10/18(火) 19:42:38.73 ID:OEsxj+Ah0 [3/7]
眠りについて、どれくらい時間が経ったかわかりませんが、真っ暗な中、私はふと目を覚ましました。
ウォークマンをのテープが一巡して止まっているのを、ぼんやり確認したとき、暗い中、正面の布団に友人がすでにいて何か寝言のようなものを言っているのがわかりました。
最初は、「あぁ、二人、だいぶエキサイトしてたけど、話し終わって二人とも床に就いたんだ」と私は思いました。

しかし、友人は何かうめいているようでした。
暗い中、頭を少し上げて眺めると、誰かが乗っているようでした。
そして苦しそうに、結構、布団が揺れていました。
友人のうめき声は続いているようでした…。

576 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2011/10/18(火) 19:51:22.01 ID:OEsxj+Ah0 [4/7]
私は、「エキサイトしたあまり、(もう一人の友人が)乗っかってじゃれているのか」とぼんやり思いました。

そのとき、
「ギャ!!」
と、正面の友人が言って、乗っかっている者共々、ワンバウンドしたように跳ねて、静かになりました。

しかし、そんな異常なことが起きたのに、私は、やはり寝ぼけていたのでしょう、
「しょうがない奴らだなぁ。明日起きたらからかってやろう…」とぼんやり思っただけでした。
そして、また眠りについたのでした。
正面の友人に乗っているはずの友人が、確かに右隣に寝ているのを見ながら…。

577 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2011/10/18(火) 20:04:14.78 ID:OEsxj+Ah0 [5/7]
翌日。

朝起きると、もうみんな朝稽古に備えて、布団の中で起きていました。
私は、起きた時点では、夜に起きたことも、二人をからかってやろうと思ったことも忘れていました。

しかし、正面の友人が、布団に座りながら、さかんに首をひねっているのです。
(わけわからないなぁ…)といった風に…。

私が、「どうした?」と聞くと、彼は左肘を見せました。
左肘には、傷が縦横無尽に走っていました。
それほど深いものではなく、血は止まっていましたが、シーツは左肘の部分が真っ赤でした。

肝心の傷は、複数あるのですが、引っかいたように一列に並んでいるわけではなく、まさに四方八方に走っているのでした。

友人が「覚えがないんだけどな」と言ったとき、私は、背中に鳥肌がたつのを覚えました。
そして、ようやく皆に言いました。
「昨日、見たよ…。二人でじゃれ合っているのかと思った…」

578 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2011/10/18(火) 20:19:20.09 ID:OEsxj+Ah0 [6/7]
翌日か翌々日に師範先生が見えられて、会食か何かの時に、話を聞いてもらいました。
(恐れ多いので、話すべきか迷いましたが…)
先生は、いつも通り動ぜず、
「人でも何でも『波長』というものがある。それがピタッとあうと、見えないものが見えたり、あえない事象にあったりすることになる。
今回、たまたま波長があってしまったんだろう。」といった要旨の説明をしてくださった。

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