洒落怖
赤ずくめの女

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俺は絶句した。
何が起きたかすぐに理解した。

あいつは霊なんかじゃなかった。
れっきとした人間だった。
あまりのショックに立ちくらみながらパトカーを見たら、後部座席にあいつがいた。
いつもと同じ真っ赤な出で立ち。
俺と目が合った瞬間、ニヤッとあのおぞましい笑顔で俺に笑いかけた。
そしてパトカーはそいつを乗せて去って行った。
996 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/05/14(木) 12:27:34.77 ID:Ok+H4h3M0.net[10/10]
あとから分かった話なんだけど、あいつは俺のストーカーで(何でただの高校生の俺にww)、俺と父親が家を空けている間に合鍵を作って侵入し、2階の物置部屋の押入れにある入口から天井裏に潜り込んでそこに潜伏してたらしい。
そんで俺たちが寝静まった深夜にこっそり降りてきて、ドア越しに俺のことを毎日眺めてたって…。
俺が神社に行ってる間に買い物をしに家を出たところをお隣さんが目撃して警察に通報したという。

ってか、事件が終わった安心もあるけど、それより「母ちゃんは別に俺のこと守ってなんかない」ってことの方がショックだったねwwあと、春香ちゃんもあの神社もマジで嘘っぱちばっか言いやがってww

でも何よりゾッとしたのが、警察の人が教えてくれた、取り調べでのあいつの言葉。
「○○君と一カ月過ごせて幸せだった」って…。

特に俺に危害を加えたわけではないという理由で(精神的被害やばいんですけど)、あいつに下った判決は執行猶予付き懲役1年2ヵ月。
あれから何か月経つっけ。
長文すんませんでした。

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