洒落怖
H18号室

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821 H18号室 13 New! 2012/07/08(日) 22:08:14.05 ID:fY7+ErZi0
そのことがあっても先生は幽霊は信じない方なので
あれは夢だと思って、そこに住んだそうだ。
部屋替えとかめんどくさいし、あれ寝ぼけてたんじゃね? みたいな。
先生は忍耐強くそこに住んでいたが、ずっと奇妙な音が続いていて
『カーン、カーン』と軽い金属音のような音が。
隣の部屋に行ったらその音は聞こえない。
が、しかし隣に響いてもおかしくないぐらい音がでかかったそうだ。
どこをたたいてもそんな音は出ない。そんな日が続いた。
『とにかく原因の分からないラップ音のようだった』と、先生は語った。

そしてしばらくたって、大変な事態になった。

その大変な事態が起こった日はちょうどお盆でほとんどの寮生が帰省していた
夏の課外もなく、わずかな夏休み中だった。
その日寮に残っていたのは3人。先生と先輩と中学生一人。(先生の高校は中高一貫)
それで先生は自分の部屋でのんびりしていた。
そしたら『バァン!!!!』と大きな音。びびって窓を見ると
あきらかに首をつった人のダラーンとなった足が見えていたそうだ。
それで先生は猛ダッシュで1階まで駆け降り、誰もいたずらしてないのかを確認。
中学生はロビーでテレビを見ていて、先輩は管理人さんと話していた。
あきらかにいたずらなどできる状況ではなかった。
それで先生はすぐに部屋を変えてもらい、その後は怪現象はなかったという。
しかもその『H18号室』は今も存在しているが、頑丈な南京錠や鎖を巻きつけて閉鎖されている。

841 H18号室 後日談 1 New! 2012/07/08(日) 23:39:51.83 ID:fY7+ErZi0
そして、これは直接の関係はあまりないと思うが、
書いておこうと思う。一応後日談。
時は過ぎて先生は20才。ちょうど教育実習中で、
またそこの某高校へ赴任したそうだ。
『H18号室』などのことも忘れて、久々に仲間と飲んで
ベロベロの先生にある考えが思いついた。
『家帰って、また明日行くのめんどいから、
寮を開けてそこでねればいいんじゃね?』
と、考え、そして先生は早速実行に移った。
寮のかぎを開け、ベロベロで5階まで上がって行った。
そして部屋に入ると急に喉が渇いてきた。
しかしまた1階まで行くのめんどくさい。
しかし、喉が渇いて渇いて仕方なかったので
1階まで懐中電灯持ってまた行った。
しかし誰もいないので自販機は動かない。
勝手に電源を入れたりしたら管理人から後で怒られる。
そこで先生は食堂の冷水器の水を飲もうと考え、
コンセントを繋ぎ、水が冷えるのを待っていた。
『先生!』と呼ばれて、先生は『何やー』と普通に返事。
生徒は誰もいない広い食堂に自分の声だけがこだまし
急に酔いより怖さが膨れ上がってきた。
ダッシュで5階まで走り、ガクブルで朝を迎えたそうだ。
高校に行って先生は携帯を忘れているのに気がついた。
寮に忘れたのだと気付いて、寮に向かった。

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