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169 本当にあった怖い名無し 2009/04/29(水) 10:55:41 ID:nI/F3tWHO
そんな訳で今日も俺らはレンタルショップに赴いた訳だ。
その道行き、奴はこういいやがった
「そういえばさ。俺、幽霊観ちゃったよ。女の幽霊・・」俺はそれを聞いた時はそんなに深く考えず「そっか、じゃあ夜ゆっくり聞かせてくれよ」言って、レンタルショップに入った。
そこで、稲川淳二の怖い話を含む数本借りて家に戻った俺達は仮眠をとる事にした。
俺は夜勤明けだったし、向こうも朝早かったらしいのだ。
仮眠明けて風呂やら飯やら食ってたら20時くらいになったろうか、とりあえずDVDを見始める。
それを観終わって少しテレビを観た後、近況を話した後、次を入れてを三回くらい繰り返した。
まだ稲川淳二のが一本残っているが疲れたので小休止しようと言ってDVDを止めた。時間は深夜2時近く、何だか随分静かな晩だ。
俺がまず切り出した「で、幽霊観たってのはいつの話よ?」俺が聴くと
「ああ、つい最近だよ」話を纏めるとこうだ。
彼は夜中に一人、テレビでパソコンの動画サイトの稲川淳二の動画を観てたという。そんなもん観てるからだというツッコミはこの際置く。
その時ふとテレビの上に目を向けるとそこに青白い女の顔がぼんやりと浮かんでいたという。
あれ?と思っているとだんだんそれがはっきり見えだして来た。そしてその顔がソファに横たわってる自分のところにす~と飛んできて、自分の顔目掛けて進んできたままズボッと「突き抜けていった」という。
しかも、それだけではなく、日を置いて又やってきたらしい。その時は顔だけではなく全身が見えたという。
そして、やはり同じように彼のそばまでやってくると体を今度は体ごとズボッと突き抜けていったらしい。
170 本当にあった怖い名無し 2009/04/29(水) 11:01:59 ID:nI/F3tWHO
「いや、その時さ。顔がめり込むような感覚がしたんだよ。そのまま顔に埋まって歯に何か当たるような感覚までしたんだ。。でも、全然怖くないんだよな。何かそういうの観ても、普通の女とか子供とかの姿だと別に怖いとは思わないんだよね。」そんな事を言う。
「本当かよ。。十分過ぎる体験だと想うぞそれ」言ってやると。
「そうかな?いや、実はさ、それだけじゃないんだよね。今住んでる所ちょっとおかしいような気がするんだよ」
彼が住んでいるマンションは一つの部屋が二つの階に跨っているタイプのモノだという。部屋の中に階段があってて上の階行き来が出来るようになっているらしいのだ。
その階段の下にはちょっとしたスペースが出来ている。そのスペースの中の奥の壁にダンボールが張ってあるというのだ。
どうも穴が開いているらしい。見栄えが悪いので大家がダンボールで塞いだという話なのだという。
「でもさ、どう考えてもダンボール張ってあった方が見栄え悪いよな。それに俺達が入る前リフォームしたらしいんだよ。入る時説明で100万かけてリフォームしましたとか言われたんだよ。何でそこだけダンボール張ったままなんだろうと思ってさ・・」確かに妙な話だ。