洒落怖
逃げ場がない

この怖い話は約 3 分で読めます。

小さな頃の話で、今じゃ確認のしようのない話ですが、自分にとって洒落にならない怖い話だったので書きます。

これは私が小学校2年生くらいの記憶なのですが、当時私の親は共働きで、学校内にある託児所的なところに預けられていました。
私たちはその託児所を「学童」とよんでいいました。
普段は、しばらく学童でおやつを食べたり、宿題をやったり遊んだりして、5時になると友達と一緒にそれぞれ家に帰ります。
しかしその日は、普段の遊びにも飽き、たまたま友達の少ない日だったので、友達のAとBと私の3人で学校を抜け出そうという話になりました。
抜け出して向かう先は、「キューピーハウス」と私たちの間で呼ばれている心霊スポットのようなところです。
そこは、いつも石屋の隣にある人が長い間帰ってきていない家でした。
その家にはガレージのようなところがあり、そのシャッターの部分には、恐らく新聞や手紙などを入れるであろうポストがありました。
私やみんなはそこから中をのぞいていたりしていたのですが、中は壊れた椅子や人形などが散乱していてとても怖い雰囲気が漂うところでした。

時間は3時半。私たちは、隣の石屋のおじいさんに見つからぬよう、こっそり家の敷地に入り込み、花壇や塀をよじ登り、ベランダから二階にあがりました。
普通なら、窓の鍵は締めてあるはずです。
ですが窓の鍵は開いており、すんなり中へ入ることができました。

333 本当にあった怖い名無し 2011/03/30(水) 19:49:30.01 ID:AVPujXb6O
中はとても荒れていました。
もうこのときからAは怖がり「帰ろう、先生に怒られるよ」などと言っていましたが、私とBはもう気分は冒険家で、ぐんぐん奥に進んで行きました。
私たちは2階を全体的にぐるっと見て回りました。
部屋は3部屋。私たちが一番最初に入った部屋はどうやら女の人の部屋です。何となく綺麗で、かわいらしい犬の置物などが置いてありました。
次に見た部屋はベビーベッドが置いてあり、赤ちゃん用のおもちゃが物凄い量散乱していました。
ぱっと見た感じ、あのキューピーの人形が多かったような気がします。
おもちゃはぼろぼろで、なんだか訳の分からない黒ずんだ液体がこびり付いていました。
もう1つの部屋は何も家具の置かれていない空き部屋でした。

そして次に私たちは1階に降りました。リビングは雰囲気洋風な部屋で、立派なソファーが置かれていました。この家には赤ちゃんがいたんでしょう。赤ちゃん用の机や椅子、食器などが床に転がっていました。
私はBと大はしゃぎしていましたがAはBの服にしがみついたままでした。
書斎やトイレ、キッチン等を一通りみて回りましたが特に変わったところは見当たらなく、
「じゃぁもうそろそろ学童に戻らないと怒られちゃうから、最後に風呂場をみて、玄関から帰ろう。続きはまた今度にしよう。」
ということになり、それに従い風呂場を見に行くことにしました。
脱衣所に入る前に、Bが
「なにかあった時の為に玄関の鍵開けておこうぜ!」
と言い出し、風呂場からすぐ近くの玄関の鍵を開けました。
そとはも暗くなり始めていました。その家には時計が見当たりませんでした。なので私たちは全く時間がわかりませんでした。

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  • 匿名 より:

    馬鹿じゃん。自業自得

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