洒落怖
願掛け

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大学受験生だった頃のハナシ。

同じく受験生の連れと二人で、地元の神社へ合格祈願に行く事にした。夜の10時頃。ほんの思いつきで。スゲー田舎です。
鳥居の「貫」(ぬき)の上に石を載せると良いと聞き、これをやってみよう思いついたため。

普段は電車の窓から見るだけの、長い急な石段のある神社を選んだ。
ここでは過去に、人が足を滑らせて転落死したことがあった。ホントかなり急です。実際さびれてる。
コワイ雰囲気もいいだろうということで、遊び半分でココに決めた。

ちなみに、石段は使用禁止になっており、簡単なロープが張ってある。境内へ行くには別の道がつくってある。
鳥居はこの石段の前に構えている。貫に石を載せるのが目的だったから、境内には入らなかった。怖かったし。

自転車で行った。到着してすぐ、願掛けゲームを開始。
競い合うように「乗れっ!」といいながら貫に向かって拾った石をフワリと投げる。
石段の前には一つ外灯もあり、この光を頼りに願掛けを楽しんでいた。

236 235 sage 2010/03/28(日) 03:11:37 ID:NndEmVgE0
で、始めて5分くらい経ったくらいかな?
オレ   「乗れ!」
ツレ   「乗れっ!!」
オレ   「乗れ!」
2人同時に 「乗れ!」
オレ   「乗れっ!!」
ツレ   「乗れ!」

2人+? 「の・乗れ!!!」

・・・

一瞬で凍りついた。

オレ「・・・ナニ今の?マジ?」
ツレ「・・・いや、なんか・・おかしかった?やめろよ?」「・・風もあるけどね。実際。言うぞ?誰の声?よせよ?」
オレ「・・ダメだ。ちょっとオレこわい。マジ?」
ツレ「帰ろうぜ。気のせいだろうケド、一気に気が失せた。マジに。」

すぐ帰る事にしました。
外灯の元に止めておいた自転車に乗るときに気付いた。

・・オレのチャリのカゴに「亀」が入っている。20センチくらいの。

オレはよく分からないまま亀をそっと持って逃がし、あとは速攻で二人でチャリで逃げた。

カンケーあるかどうかわかんないけど、受験のほうはこの年、オレもツレも落ちた。

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