洒落怖
夢魅

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Kは何とも無いのか「キレーイ、これ私が開けたから私のだからね」と嬉しそうに玉を見つめていました

私 「馬鹿ッんな所に入ってたんだから良い物のはずないだろが早く戻せ」
K 「もー怖がりだなー私君は…何とも無いって」
と笑顔でスタスタ一人で上に上がって行きました

本当に大丈夫なのか?と思いましたが何もあるわけないか!と歓楽的に考え、私も上へ上がっていった

上に上がった瞬間AとEから声を合わせたように「遅い!!!」と言われました、思った以上に長い時間下にいたらしく、時刻は2時を過ぎようとしていた

流石にヤバイと思い大急ぎで4人とも帰り、その時は帰る事だけを考え、玉の存在など忘れていました

33 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/01(火) 08:43:18.46 ID:YSGKGk/pO
そしてまた暇に追われる毎日に戻り、丁度一週間が過ぎようという時にまたAから連絡来て、この前のメンバーで家で飲もうとなりました

Aの家に行くとすでに私以外は集まっていて、すでに飲み始めている最中でした
A 「おーっお疲れ、遅かったじゃん」
E 「久しぶりって一週間位か」
K 「私君お疲れー一週間ぶりだねー」
一瞬Kと気付きませんでした、一週間でこれほど変わる物かという位変わっていました、ナチュラルな化粧は厚く濃ゆ目に、黒ロングの綺麗な髪はギャルみたいに盛られていた
私 「Kかっ!?めちゃくちゃ変わったな」
K 「まあねー」
Kは元々テンション高い感じでしたが前以上にテンションとノリが上がっていました
私 「何だよ、良い事あったのかよ、えらい上機嫌じゃん」
K 「良い事って言えば良い事かも」
と含み笑いをしているKに少し不気味さを覚えました

34 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/01(火) 08:43:53.50 ID:YSGKGk/pO
そして4人で飲み始め就職や進学、たわいのない話を飲みながら話しをしました

私 「Aは家業を継ぐんだよな?EやKはどうすんの?」
Aは実家がお雛様や子供用の刀や鎧などを扱う老舗の店をしてました
E 「私は地元の大学に行くよ、Aの家の手伝いしながらね」
AもEも高一から付き合ってて、ずっと結婚するとか言ってるバカップルだ、当たり前の返事が返ってきた
K 「私はねーしたい事があり過ぎてまだわかんないんだ、でもね、何しても上手く行く気がするから大丈夫だよー」
その時はKの返答は自信家なんだな、と思える位の物だったが、ずっと話して行く内にKの言葉全てに違和感を感じ始めた

Kの言葉には自信が満ち溢れてる、いや、異常なまでに自信過剰なのだ
自信があるのは悪い事では無いが行き過ぎてる気もしてるなと考えた時にあの「玉」の事を思い出した

私 「そういやKあの時の「玉」どうしたんだよ?しっかり返したのか?」
A 「何だよ「玉」って?」
私 「いや廃寺の地下に降りた時にKが持って帰っちゃったんだよ、お札とかあったから、良い物じゃないだろ?」
A 「札!?何を持って帰ってきてるんだよ、Kそれどうしたんだよ?」
K 「金庫開けたの私だしあれ私のだよ、今も持ってるし」
そう言って鞄から「玉」を取り出した、気のせいか「玉」は前と輝き方が違く見え、前以上に気が遠退く感じがした

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