洒落怖
青バイク

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父に聞いた実話です。
怖いと言うよりありがちな、不思議な話だと思います。

父が独身だった頃、他県で一人暮らしをしながら会社勤めをしていたらしく、思い詰める事が多かったので瞑想等にはまっていたそうです。
そのせいか金縛りも多々。

そんなある日、ずっと会っていない親戚が出てくる夢を見ました。

夢の内容は、親戚(男)と父でレストランで
「久しぶりだな~」
なんて取り留めのない会話をしていると
外にとめてある青いバイクに気がつきました。

「あれ、お前バイク買ったの?」
「そうそうww」

へえ、と思いながらも会話を続けていると
黒電話の音で目が覚めました。
何か嫌な予感がしつつも、父は受話器をとりました。
相手は母親でした。

「もしもし?」
「父?さっき親戚の○○君が亡くなったって……」

死因はバイク事故でした。
そしてバイクの写真を見せてもらうと、あの青いバイクと全く同じモデルだったそうです。

父はあれ以来瞑想もやめ、不思議な体験もしていないそうです。
元々霊感も無い体質でしたからね。
父は「波長が合ったんだろうなあ」と語っています。

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