洒落怖
夢魅

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10年近く前の話だが書かせてもらいます

もう高校を卒業する間近の話だ
進路も決まり、進学では無く就職する事になった私は毎日暇を潰す事だけを考えていた

そんなある日友人から近くの山の麓にある廃寺に行こうと誘いがあった
何度か行った事はあったがこの暇をどうにかしてくれるならと連いて行く事にした。

メンバーはAとAの彼女Eとその友達のKだ。
Aの彼女とは面識はあったがKとは初対面だった、意外とタイプでテンションもかなり上がり、4人でワイワイ騒ぎながら歩いて行った

廃寺まではそう遠くなくすぐに到着した
何度か来た事があるとはいえ夜の廃寺などいいもんではなく、4人とも一気に静まり返った

A 「何度か来たがやっぱり雰囲気わりーよな」
私 「まあなーいいもんではないわな、廃寺だもんよ」
E 「私は初めてだよ、本当に何か嫌な感じだね…Kは来た事あるんだよね?」
K 「うん、彼氏と来た事あるよ」

なぬっ彼氏など聞いてないぞとなり、上がっていたテンションも急降下、帰りたくなった私は自分勝手に言った
私 「もう良くね、ある程度見たし、帰ろうや」
A 「そうだな、結構遅いし帰るか」
と帰る準備を始めてた時に突然Kが「何か階段みたいなのがある」と言いだした
見てみると地下の貯蔵庫的な所に続く階段だった

30 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/01(火) 08:15:39.71 ID:YSGKGk/pO
今までは気付かなかったが確かに階段があった

ここでやめておけばいいのに好奇心旺盛な私はテンションを急上昇させ、入ってみようと皆に言いましたが、AもEもやめた方がいいと嫌がっていた
だがKは「私は行く!!」とノリ良く言い、じゃあ二人で行く事となった

AとEはもしもを考え上で待つ事になり懐中電灯を持ち二人で階段を降りて行った

階段は余り長くなく、すぐに降り終わり、そこには10畳程のやはり貯蔵庫というか倉庫があり、本やら何やら無造作に積まれてあっただけだった

私 「何だ、つまんねーの、古い本とかばっかじゃん」
K 「本当、何かお宝的な物期待したのに」
お前は金目の物が目的かいっ!!と思いながら物色していると一番奥に壁に直接埋められた仏壇のような物があった
K 「あっ金庫発見!!」
いやいや、諦めかに仏壇じゃね…と思いながらKを無視し仏壇の前まで行った
仏壇の開き中央には何枚かお札が貼ってあってあり、これは無いわと触れずに行こうとすると空気嫁!!と言わんばかりにKがいきなり力任せに仏壇を開いた
お札はビリビリと破れ埃を巻き上げながら仏壇は開きは開かれた
仏壇の中は何も無い?と思いましたが隅の方に腐った桐箱が置いてありました
Kがおもむろに桐箱を取り出し、蓋を開けると中には丸い鈍く光る玉が入っていました

32 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/01(火) 08:42:43.61 ID:YSGKGk/pO
玉を見た瞬間に背筋に寒気が走り、一瞬気が遠くなるような感じがした

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夢魅