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76 本当にあった怖い名無し 2009/02/27(金) 10:39:21 ID:rG3jsiXj0
誰かが言った
「妙見山行こか?」
そこは関西でも屈指の心霊スポットとして有名である
「行こ、行こ! おもろいやん!」
なんだかんだで、即座に話は決まった
駐車場で話し合いをしている所に、O君の弟が帰宅していた
実はO君というのは双子で、彼と同じく霊感が強いのだった
話をすると「俺も行きたい!行きたい!」とせがんだ
結局、車で4名『妙見山』に行くことになった
国道173号線をこえ、「一庫ダム(ここも有名な心霊スポット)」を渡り、いざ妙見山を目指し車はひた進んだ
77 本当にあった怖い名無し 2009/02/27(金) 10:39:53 ID:rG3jsiXj0
山道を登りながら、O君は言う
「この山上の『野間トンネル』が怖いねん、、、」
「前な、来たことがあるねん。夜やけどトンネルをくぐろうとしたら天気もいいのに急に風が吹くねん」
さらにこう言う
「そん時な、まわりの森がざわめくねん、、、」
「トンネルの入り口に女が立ってたような気がしてん、、、あれは気のせいやったんかな?」
そんな雑談をしながら、私達は目的地へ向かっていた
うねった道を突き進み、とうとう頂上の野間トンネルに来た
ゆっくり速度を落としてトンネルに入る、、、
トンネル中央でO君が言った
「エンジン止めよか?」
ブルン、、、とエンジンが止まる
辺りはしーんとしてる
「なんもないなぁ~」
エンジンをかけ。トンネルをくぐった
トンネルを抜けたところに山茶屋がある
そこの駐車場に車を止めた
78 本当にあった怖い名無し 2009/02/27(金) 10:41:53 ID:rG3jsiXj0
口々に言う
「何もなかったやん?」
その時、O君の弟が言った
「おる!うわ~気持ち悪~!!」
そこは更に頂上へめざす道であった
その道を気持ち悪いと彼は言う
「そうかな?」
正直、私は何も感じなかった
頂上というのは、大阪市内の夜景が遠くに見えて私的にはとても好きな場所だったから。
ただ、街灯もなく暗闇が覆っていることは多少、気味が悪かったことは確かだが、、、
自動販売機の缶コーヒーを飲みつつ、ゆったりしてる頃、、、
O君が言った「『首切り場』行こか?」
79 本当にあった怖い名無し 2009/02/27(金) 10:43:09 ID:rG3jsiXj0
『首きり場』
この場所はあえて言わないでおく
これはすさまじく怖かった、、、
道なき道、けものみちをひたすら懐中電灯とジッポーライターの灯りだけを頼りに進んだ
進む所が見えない
周りは雑草が生い茂っていて、前を見ることも困難だった
やがて、、、舗装もされていない階段みたいな道を突き進んだ
O君の表情がちらりと光に照らされて見える、、、
人の恐怖した真っ青な顔ってこうなのか?
彼が言う
「首がたくさん見える、、、」
「アカン、ここ来るんやなかった、、、ヤバイわ、めっちゃ怖い、、」