後味の悪い話
アルカード

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805 : 本当にあった怖い名無し : 2012/04/25(水) 23:18:08.26 ID:lWMI00SN0
初めて書いてみる。拙くて申し訳ない。長いです。

「アルカード」と言うホラー?漫画より。
主人公アルカードは何百年も昔から生きており、特殊な能力がある。
(見た目は青白い顔の青年。)
その能力とは、他人の皮膚や血液、足1本とかを
自分の体にくっつけることができるというもの。
そうして臓器や身体がある程度古くなると、新しいモノに替えて生き長らえていた。

新しいモノをどう手に入れるかと言うと、アルカードは「人生相談所」を開いており、
そこに来る依頼者の願いと引き換えに「報酬」として何かを貰うのであった。
(依頼者が願う相応のモノを貰う。小さな願いなら皮膚の一部や体温1度分とか。
大きくなると眼球や腕・足とか。)

この日も依頼者がやってきた。依頼者は主婦で、まだ21歳の真美。
夫の健一はボーっとしており、鈍く顔もイマイチだが、
優しく温厚で真美を心から愛していた。真美の母親は身体が悪く入院しているが、
毎日のようにお見舞いにも来てくれる。

そんな健一を真美も愛し、結婚した。

806 : 本当にあった怖い名無し : 2012/04/25(水) 23:19:06.09 ID:lWMI00SN0
>>805のつづき
しかしある日、健一に借金がある事を真美は知ってしまう。
健一曰く「少しずつのつもりがこんなに溜まってしまった。コツコツ自分で返す」と。
以前にも増してオドオドし、機嫌を伺う健一を次第に嫌う様になってきた真美。

それでも健一は真美にプレゼントを買ってきたり
オドオドしながらも優しくする。

数日後、また督促状が届いた。その額3千万円。
さすがに真美もキレて健一を問いただすが何に使ったのかは言わない。
「僕のことを嫌わないで」と言うのみ。真美は
「あんたなんかずっと前から嫌いだった」と怒りを爆発させる。

そして家を飛び出し、この相談所に駆け込んだ。真美の話にアルカードはこう提案。
「私が夫をうまく殺す。その保険金で借金を返すのはどうか?」
真美は犯罪とは思いながらもアルカードの言葉を信じ、了承する。
報酬は「真美の睡眠を貰う」というもの。アルカードは現在、不眠で悩んでいた。

真美の睡眠をアルカードに渡す?ので、アルカードが寝ている間、
真美は起きていることになる。

807 : 本当にあった怖い名無し : 2012/04/25(水) 23:20:22.14 ID:lWMI00SN0
>>806のつづき
徹夜には自信があった真美は、邪魔者が消えることを思えば、と了承。
アルカードは、「起きたら健一を殺す」と言い、眠りにつく。

この日から真美の眠れない生活が始まった。眠いのに眠れずイライラしだす真美。
何も知らない健一は、そんな真美を心配し
安眠枕や耳栓やアイマスクなどを買ってくる。
しかし真美は「借金があるのに余計な買い物をするな」
と健一に罵声を浴びせる。

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