田舎・地方の習慣
影騒動

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238 本当にあった怖い名無し sage 2008/08/14(木) 11:50:41 ID:pZ8dRoJq0
降りた時の音に驚いたのか、隣の部屋にいたばーちゃんが顔を出して
「梯子から落ちたんか?古い梯子じゃけんねぇ。
それよか、早く洗面所行って洗ってきんさい、埃まみれよ」
と言った。

俺たちは震えながら、洗面所に向かい手と顔を洗った。
そして屋根裏での事をじーちゃん、ばーちゃん、そして両親に話した。
両親は「古い家だしお化けもいるかもね」なノリだったが
じじばばは真面目?に対応してくれた。
俺たちは呪われるとか祟られるとか、取り憑かれるんじゃないかとか心配した。
じーちゃんは
「お盆だからご先祖様が帰ってきたんじゃろう」
と言ったので、兄が、墓参りがまだだから催促に来たのかと尋ねたら
「お盆の墓は空き家だ、墓を空けて家に帰ってくるもんだ。
墓参りはご先祖様が墓に帰ってからしたらええ」
と言っていた。毎年お盆にじーちゃんの家に行き、
3、4泊するのに、墓参りが帰る前なのが何でかわかった。
先祖じゃなくて、悪い霊かも、と聞いたら
「何のために家に神棚があると思ってんだ」と言われた。
実際その後の俺と兄に不幸はなかったし、ぴんぴんしてる
じーさんばーさんは死んだが、影騒動のずっと後だし、関係があったようには思えない。
あの影はご先祖様だったのか、悪い悪霊だったけど助かったのか、通りすがりの幽霊だったのか。
なんだったのか、何故あそこにいたのかは、わからない。
幽霊ではなかったのかもしれないが、今となっては確かめる術もない。

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