厳選怖い話
軽自動車

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後日、退院できるかなといった時に事故った相手の女性が見舞いに来てくれた。相手の女性に軽自動車の事を聞いたらそんな車は
いなかったと言われた。
先に退院したAはやはり前に走っている時からあの軽自動車の中身が分かっていたらしい。俺が見てないのなら俺にまで変な恐怖を
味合わせたくなかったから黙っていたらしい。
車は直せない事もなさそうだったけどなんだか縁起が悪そうだから廃車にした。
退院はできたけど打ち身の痣がしばらく消えなかった。なんだか痣の形が手のひらで叩いた後のようになっていた。それも
大きい物から小さい物までたくさんの人に叩かれたようになっていた。ちなみにAの体に出来た打ち身もそんな感じだったらしい。
Aは財布の中に入れてあった母親から貰った身代わりお守り(?そんなようなもんがあるのかな?)が粉々に割れていたとも言っていた。
結局、手の形をした痣もそれも時間はかかったけど今ではすっかり綺麗に直った。

オチも何もないけど洒落にならんかった。怖かった。あの軽自動車もなんだったか分からない。
今でも車を運転していて後ろを煽られるとあの時の事を思い出す。

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